本当は現地に行って撮影してきただけじゃないの?
そう言われても不思議ではない程、ハイクオリティーでリアルな映像です。
最新のゲームエンジン「Unreal Engine 5」を使って再現された越中大門駅。
富山県射水市北野に存在し、JR貨物・あいの風とやま鉄道に所属する路線でもあります。
制作したのは3DアーティストのLorenzo Drago氏。
イタリアを拠点にモデリングやデザインの仕事をしているようです。
日本の駅を外国人がなぜ?と思いますが、Drago氏によると「田舎っぽい雰囲気が好きだから」だそう。
ちなみに現地はもちろん、富山にも行ったことはないそうです。
資料はすべてウェブで集め参考にし、今回の映像を制作。
実際の越中大門駅を知らなくても、ここまでハイレベルで再現できるのは驚きです。
壁の木目、階段のシミや汚れ、配管の錆など細かな箇所もリアル。
日光の反射や入り方も自然で違和感を感じさせません。
現地で適当にiPhoneで撮影しただけじゃないの?なんて声も聞こえてきそうですが、間違いなくUnreal Engine 5で「作られた」映像なんです。
スマホで縦撮影したような動画なので、よりそれっぽく感じてしまうのかもしれません。
VRトラッキングデバイスを使い、視点もリアルに再現
リアルなグラフィックはもちろんのこと、「視点」にも注目です。
まるでその場を歩いているかのような「揺れ・視点移動」も驚くほどリアルでスムーズ。
それもそのはず、専用のVRトラッキングデバイスを使い人間の視点を再現。
FPSなどでよくあるカクカクっとした不自然な動きではなく、人間の視点そのままの自然な動きが表現されています。
夜のシーンとVR視点はホラーゲームとの相性抜群
1:14秒辺りから夜のシーンに切り替わります。
日光がオフになり、蛍光灯独特のボワッとした照明が点灯。
さらに懐中電灯がオンになると、一気にホラーな雰囲気に。
当然人間は登場していないので、無人駅を探索するリアルなホラーゲームのようです。
懐中電灯の当たり方もリアルで、Unreal Engine 5に搭載された機能「Lumen」のクオリティの高さを感じます。
照らされた場所から出現する影、反射の様子、光の届き方やボケ具合まで現実そっくり。
個人的に期待するのは、サイレント・ヒルやバイオハザードなどのホラーゲームがUnreal Engine 5で制作されること。
やってみたくないですか?このクオリティでホラーゲーム。
VR対応なんかされた日には、ビビり過ぎておしっこ漏らしそうですが。
なお、Unreal Engine 5はPlayStation5やXbox Series Xなどの家庭用ゲーム機にも対応。
2023年~2024年辺りには家庭用ゲーム機にも、Unreal Engine 5で制作されたゲームが増えてくるのではないのでしょうか。
※本記事内の画像はsubjectnのYouTubeアカウント動画よりスクリーンショットを掲載しています。
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