文部科学省によると2020年度から小学校ではプログラミングが必修化され、2021年度では中学校、2022年度では高等学校で必修化が予定されています。
内訳としては、小学校で文字入力などの基本的操作とプログラミング的思考の育成、中学校では技術分野においてのプログラミング、情報セキュリティに関する内容、高等学校では全ての生徒がプログラミングのほか、情報セキュリティやデータベースの基礎知識を身につけることを目標としています。
必修化なので当然、必ず学ぶ科目であり試験などもあるのでしょう。
プログラミングに触れる機会の少ない生徒や保護者にとっては、少しハードル高く感じるかもしれません。
特にプログラミングに触れてこなかった保護者にとっては、何から教えたらいいのか。
プログラミング教室などもありますが、それなりに費用もかかってしまいます。
そんな中、Googleが小学生向けのプログラミング教育カリキュラム「CS First」を公開しました。
「CS First」の詳細や背景についてはGoogle Japan Blogで説明されています。
プログラミングといえば、真っ黒の画面に英語の羅列が…なんてイメージがあると思いますが、CS Firstで利用できる「Scratch for CS First」はとてもフレンドリーな画面。親しみやすいデザインで可愛いキャラクターも登場します。
専門的な用語も登場せず、直感的にプログラミングの基礎や思考が学べます。もちろん、無料で。
コースは2種類が用意されており、「1:主に3年生以上のScratchを触ったことのない小学生」「2:主に5年生以上のScratchを触ったことのある、または1:を修了している小学生」から選ぶことができます。
最終的には1つのアプリケーションが作れるようになり、とても充実した内容になっています。
教育者向けの機能も充実。生徒の進捗確認やプログラム保存も
Google Workspace for EducationアカウントもしくはCS Firstアカウントがあれば、生徒の進捗状況やプログラムの確認も可能です。アカウントにログイン後、CS Firstのクラスを作成。
クラスに参加してる生徒を一元管理することができます。
進みの早い子や遅い子、躓いているであろう箇所や内容を確認できるので、きめ細やかなサポートが可能になります。
プログラミング的思考を育てるのに最適!
「Scratch for CS First」は本格的なプログラムコードを記述するわけではありません。しかし、プログラミング的思考を育てるのには非常に良い教材だと思います。
この「プログラミング的思考」はとても大事で、ここを理解しているだけでプログラミングへのハードルが一気に低くなります。
プログラミングって、人間が記述したコードを機械に読み取らせて思い通りに動かす行為です。
人対人であれば言葉の微妙なニュアンスや雰囲気で何となく理解してくれますが、機械はそうはいきません。
曖昧な表現や言葉では理解してくれず、人対機械には「独特のやり取り・コツ・ルール」が存在します。
この「独特のやり取り・コツ・ルール」を理解しておけば、例え扱うプログラミング言語やソフトが違ったって、習得も早くなります。自然と論理的思考力も身につきますし、プログラミングだけではなく「ものづくり」的な思考も身につくので、将来の職業選択の幅がグーンと広がります。
しかし今の時代の子どもたちは恵まれているな~と感じます。
私も小学生の頃からパソコンを触ってプログラミングで遊んでいましたが、完全に独学。今回のようなカリキュラムもありませんでした。
適当にウェブサイトや本を読んだり、とりあえずプログラムを作ってみたり。
もっときちんと勉強しておけば、今よりもっと楽に仕事できたんだろうなー、なんて考えます。
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