グランツーリスモって元々グラフィックに力を入れていて、どのハードでも綺麗に見えていました。
初代PlayStationでのグランツーリスモも環境マッピングを上手く取り入れ、レースだけではなく「リプレイも楽しむ」レースゲームに。
その後ハードと共にグラフィックも進化し、グランツーリスモ7では4K/60fpsを実現。
滑らかな動きと車の質感・ディティールを細部まで再現してくれています。
そんな中、PlayStation2でリリースされていたグランツーリスモ4を4K画質にしている猛者ユーザーが。
しかもグランツーリスモ7との比較までしていて、とても興味深かったのでご紹介したいと思います。
PS2時代のグランツーリスモを4K画質まで引っ張り上げたら、どこまで綺麗になるのか?
今ではレトロゲームとはいえ、PlayStation2も当時は最先端のテクノロジーを詰め込んだ家庭用ゲーム機。
特にEmotion EngineとGraphics Synthesizerの性能は飛び抜けており、あまりの性能の高さから兵器転用の恐れがあるとされ輸出規制対象となったことも。
その性能の高さを見込んでからか、そのまま高画質化にも耐えれるほどグランツーリスモ4はモデリングが作り込まれています。
グランツーリスモ4の4K化と、同条件(4K)のグランツーリスモ7の比較動画がYouTubeで公開されていますのでご覧ください。
ちなみにPlayStation2の再現に利用されたのはPCSX2。
PlayStation2の有名なエミュレーターです。
エミュレーターを使えばPCのスペックにもよりますが、レトロゲームの高画質化が可能。
当時のグラフィックを、現在でも十分通用するほどに引き上げることができます。
グランツーリスモ4は車体と背景がマッチしていないように感じる。ただ高画質化されただけでは、現代のグラフィックには到底及ばない
何て表現したらいいのかわかりませんが、グランツーリスモ4は車体が浮いて見えるというか…何だか合成画像っぽさが抜けません。
一昔前のPCゲームっぽい画質というか、シャキーンとした高解像度のポリゴンを張り合わせた感が全面に出ています。
やはりただ単純に高解像度化するだけでは違和感が出てしまうようです。
それでも実機のPlayStation2に比べたら驚くほどの高画質なのですが。
対してグランツーリスモ7は至って自然。
やはりHDR・レイトレーシングなど4K以外の技術が効いている感じです。
そもそもPlayStation2とPlayStation5では使えるグラフィックのライブラリやAPIが異なるので、グラフィックの質に差があるのは当然なのですが。
それとコース背景が全然違いますね。
当時は気になりませんでしたが、グランツーリスモ4の背景はアッサリと少し寂しい感じ。
対してグランツーリスモ7は密度があり、オブジェクトの陰影や質感、色味まで細かく再現されています。
それでもPlayStation2を4K画質でプレイできるのは楽しい。今まで潰れて見えなかった文字や模様もクッキリわかり、思い出も鮮やかに蘇る
いくらPlayStation2を高画質化しようと、PlayStation5には敵いません。
しかし昔のゲームを4K画質でプレイ・再現できるのは楽しいですね。
「ここにはこんな模様が」「このテクスチャやここまで描き込みしてあったのか」など。
また同じ車を新旧比較するのも発見があります。
YouTubeの動画自体も4Kでアップされていますので、4K対応のテレビやディスプレイをお持ちの方はぜひ4K画質でお楽しみください。
※本記事内の画像はPlayStation JapanのYouTubeアカウント動画よりスクリーンショットを掲載しています。
※本記事内の画像はRowdyのYouTubeアカウント動画よりスクリーンショットを掲載しています。