世界で活躍する日本人モトクロスライダー、下田丈。現在進行系で偉業達成中のこの男に、ぜひ注目してほしい

モビリティ

日本ではあまり知名度のないモータースポーツ、モトクロス。
そもそもモータースポーツ自体があまり盛り上がりをみせていませんが、モトクロスとなるとなおさら。
モトクロスって何?って状態が、まぁ日本では普通だと思います。

土の上をバイクで走る競技でしょ?って言ってくれる人もいたり、崖の上をピョンピョン跳ねて登っていく競技?なんて人も。
ただ何となく、「土」と「バイク」ってキーワードは出てくるようです。

ちなみに当サイトでも「モトクロスってなーんだ」の質問を行った結果、正しく答えれた者はごく僅か。
これが野球やサッカーだったら詳しく答えれるし、何ならファンも多いので熱弁する人もいるわけで。
いつか日本でもモトクロスがメジャーなスポーツになって欲しいなーと、いちファンとして常日頃思っています。

世界で活躍する日本人モトクロスライダー、下田丈(しもだ じょう)選手。前人未到の偉業を成し遂げた、間違いなく日本最速、世界でもトップクラスの若手ライダー

野球で例えるなら大谷翔平、といえばわかりやすいでしょうか。
若い日本人選手でアメリカで活躍。さらに二刀流でピッチングもバッティングも超一流。
MLBで104年間達成されていなかった、2ケタ勝利&2ケタ本塁打も達成。
日々ニュースで取り上げられ、野球に疎い自分でも知っている程、超有名な選手です。

下田丈も同じ日本人のモトクロスライダー。
幼少期に日本からアメリカに拠点を移し、海外レースへ参戦。
12歳の時にFIMジュニア・モトクロス・ワールドチャンピオンシップ、65ccクラスで優勝。
この時点で凄いことなのですが、その後順調にステップアップし「ガイコ・ホンダ」とプロ契約。
日本人AMAプロライダーとしてデビューすることになりました。

それから名門チーム「プロサーキット・カワサキ」に移籍。
2021-2022シーズンを戦っており、表彰台も手にしています。

2022年9月には日本に帰国。全日本モトクロス選手権にスポット参戦し、国内のトップライダー達をごぼう抜き。圧倒的な速さを見せつける

2022年に日本へ一時帰国。
同年9月に奈良県で開催される全日本モトクロス選手権、IA1クラスへと出場しました。
IA1クラスは450ccのマシンで戦う国内最高峰クラス。
メーカー直系のファクトリーチームや名門チームも参戦する、文句なしのプロフェッショナルクラスです。

この全日本モトクロス選手権で下田丈はぶっちぎりの優勝。
本場アメリカで鍛えられた圧倒的な速さを見せつけました。

少し長い動画だが是非見てほしい。彼が出場するのはIA1(アイエーワン)クラス。決して遅いわけではない、むしろ速い国内トップライダー達をごぼう抜きにする様は一見の価値あり。ちなみにゼッケンは30番だ。

マシンはカワサキからの貸与で特別なチューニングは一切なし

カワサキから貸与されたマシンは「KX-450SR」。
普段アメリカでは250ccのマシンを駆る下田丈。
練習で450ccも乗っているとはいえ、慣れないコースと貸与された450ccのマシン。
自分のマシンではないため、当然体に馴染んていません。

ハンドルやサスペンションのセッティングは自分好みにセットしたそうですが、その状態で国内最速クラスのライダー達、さらにマシンもファクトリーチームがチューニングした専用マシンをあっという間に抜いていく様は衝撃でした。

モトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)にも日本代表として出場

モトクロスのオリンピックとも称される、モトクロス・オブ・ネイションズ。
年に1回開催される、各国を代表する選手同士の戦いです。
この大会に日本代表の1人として参戦。

結果は振るいませんでしたが、世界に一歩も引けを取らない走りを披露。
チームメイトと共に走りきりました。

モトクロスが少しでも国内で広まれば。また、下田丈という世界で戦う、かつ偉業を成し遂げた若者がいることを知ってほしい

日本ではモータースポーツ、特にバイクは危険な乗り物としての認識が高く、いまいちスポーツとしての人気がありません。
せっかく世界に誇る4大メーカーがあるのに、非常にもったいないと感じます。

日本ではマイナー競技でも世界では人気のスポーツ、モトクロス。
ここの第一線で戦う、若き日本人ライダーがいることを是非知ってほしいと思います。

YouTubeなどで「jo shimoda」や「Supercross」などのキーワードで検索してみてください。
彼の戦うフィールドがいかに華やかで、かつ過酷な世界なのかを知ることができます。

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