NVIDIAの新技術「Smooth Motion」とは?
- 「DLSS非対応のゲームでも、もっと滑らかに遊びたい!」
 - 「RTX 40シリーズを持ってるのに、フレームレートが伸び悩む…」
 
そんな人に朗報!NVIDIAの新技術 Smooth Motion が RTX 40シリーズにも適用 されることが発表されました。
これまではDLSS対応ゲームでしかフレーム補間ができませんでしたが、Smooth Motionなら DLSS非対応のタイトルでもOK!
本記事では、使い方をはじめ、仕組み・対応する環境・競合技術との違いをご紹介したいと思います。
目次
Smooth Motionとは?
Smooth Motionは、NVIDIAが開発した AIによるフレーム補間技術 です。
従来のフレーム補間との違い
- DLSSとは異なり、ゲーム側の対応が不要
 - ドライバレベルで動作するため、どんなゲームでも適用可能
 - DirectX 11 / 12のタイトルで利用できる
 
通常、フレーム生成はゲームエンジン側で処理されますが、Smooth Motionは ドライバベース で動作するため、 開発者が対応しなくても、自動でフレームレートが向上 します。
どのGPUで使える?
現在、Smooth Motionに対応するのは以下のGPUです。
- RTX 50シリーズ(Blackwell)
 - RTX 40シリーズ(Ada Lovelace)
 - RTX 30シリーズ以下は未定
 
本来は RTX 50シリーズ向けの技術でしたが、 RTX 40シリーズにも適用されることが決定しました。
しかし、RTX 30シリーズ以前の対応については公式発表がなく、不透明な状況です。
なぜRTX 30シリーズ以下で使えないの?
ちなみに、なぜRTX 30シリーズ以下で使えないのでしょうか?30ユーザーだって多くいるし、何ならゲーマーグラボのメインストリームな気もします。
理由としては、
- AIフレーム生成には Tensorコアの性能 が必要
 - RTX 40シリーズは 第4世代Tensorコア を搭載、RTX 30シリーズは 第3世代
 - NVIDIAのマーケティング戦略として、最新GPUを優遇している可能性がある
 
今後のドライバ更新で30シリーズにも解禁される可能性はありますが、現時点では RTX 40/50シリーズ専用機能 という感じですね。
競合技術(DLSS・AFMF)との違い
| 技術 | 仕組み | 適用可能なゲーム | 特徴 | 
|---|---|---|---|
| DLSS | AIが超解像&フレーム生成 | DLSS対応ゲームのみ | 最も高品質 だが、対応ゲームが限られる | 
| AFMF (AMD Fluid Motion Frames) | AIでフレーム補間 | すべてのゲーム | AMDの技術。Smooth Motionと類似 | 
| Smooth Motion | AIフレーム補間(ドライバベース) | すべてのゲーム | DLSS非対応のゲームでも適用可能 | 
どんなゲームに適用できる?
Smooth Motionは特にDLSSに対応していないゲームで大きな効果を発揮します。
例えば、過去のタイトルやインディーゲームのように開発リソースが限られており、最新のグラフィック技術をサポートしていない作品でもスムーズな動作を実現できます。

DirectX 11 / 12を採用しているゲームにも適用可能であり、多くの既存のタイトルで恩恵を受けられます。
特にFPSやTPS、アクションゲームのようにフレームレートの安定性が求められるジャンルにおいて、かなり快適になりそうです。
ちなみに、DLSSに対応しているゲームではDLSSの方が最適化されているため、Smooth Motionを使用するメリットはほとんどありません。
DLSS非対応ゲームをスムーズにする、といった技術なので、DLSSがあればそちらを使ったほうが高パフォーマンスです。
Smooth Motionの使い方
Smooth Motionは、NVIDIAの最新ドライバアップデートを適用することで簡単に利用できます。
特別な設定や追加のソフトウェアは不要で、ドライバを最新バージョンに更新するだけ で自動的に適用。
手軽でいいですね!
使い方とインストールの手順
- NVIDIA公式サイト から最新のドライバをダウンロード
 - ドライバをインストールし、PCを再起動
 - ゲームを起動すると、Smooth Motionが自動適用(設定でON・OFF可能)
 
Smooth Motionが活躍できるシーンは
Smooth Motionは、DLSS非対応のゲームでフレームレートの低下やカクつきを感じている人におすすめ。
特に、クラシックなゲームやインディーゲームでは最適化が不十分なことが多く、この機能が役立ちます。
いわばドーピング的なヤツですね。
また、高画質設定でゲームを楽しみたいけど、GPUの性能がギリギリ…という人にも最適。RTX 40シリーズなら、ドライバをアップデートするだけで簡単に導入できます。
一方、DLSS対応ゲームではそちらの方が効果的なため、その場合は素直にDLSSでプレイするようにしましょう。
良いゲームライフを!
※本記事内の画像はNVIDIA GeForceのYouTubeアカウント、Apex Legends Global SeriesのYouTubeアカウント動画よりスクリーンショットを掲載しています。


