Unreal Engine 5で制作された日本の街並みがリアルすぎる。細部まで作り込まれた映像はずっと眺めていても飽きない。

ハードウェア

いったいどこまでグラフィックって進化するんでしょうか。
Unreal Engine 5で制作された動画がリアル過ぎて、ちょっと脳ミソやられそうな感じです。

以前、遠目から一瞬だけ本映像を見たことはあったのですが、その時はまさか作られた映像だとは思いませんでした。
どこか京都っぽい街並みだなー、いい雰囲気だね。
これが正直な感想です。

映像を制作したのはインドの3Dアーティスト、Ranjeet Singh氏。
ARTSTATIONで自身の作品も公開されています。

以前にもUnreal Engine 5やUnityで制作された別動画を記事で紹介しているのですが、どれもこれも超が付くほどのハイクオリティ。

まだUnreal Engine 5もUnityもバージョンアップされてそれほど経っておらず、これからさらに新機能やクリエイター側での研究最適化も進んでいくと思われます。
現段階でもこのクオリティには、ただただ驚かされるだけです。

日本の街並みをリアルに再現。電柱・道路・自動販売機・建築物・公共物。すべてがどこかで見たことのある懐かしい雰囲気

小雨の降る、どこか京都を感じさせる雰囲気。
日本のどの土地をモチーフにしたのか不明ですが、我々日本人からすると心安らぐ風景です。

歩道や側溝の微妙な歪みや傷、地面のシミ。白線の削れ方。
雨が降ると当然水たまりができますが、それによりアスファルトの微妙な凹凸までも感じ取れます。

小雨の空の再現も見事。
暗すぎるわけでもなく、若干の太陽光はあるが明るすぎるわけでもない。
時間帯はお昼頃でしょうか。
わざとらしい雨雲もなく、「雨の日ってこんな感じ」を違和感なく再現しています。

また濡れたアスファルトに反射する街並みも自然。
描き加えられたテクスチャ感は感じません。

人のシルエットが描かれた暖簾のある、お食事処のような建物。
「おはようございます」の文字が確認できるのですが、詳細は不明です。

その隣の建物も食事処なのでしょうか。「刃速和命」の文字があるが意味は不明。
看板には大繁盛とあり、入口にはビールのポスターまであるから、おそらくは飲食店もしくは温泉をモチーフにしていると考えられます。

個人的なお気に入りカットはここ。
少し寂れた地方のアーケードのような、でも何となく安らぎを感じる風景。
実家の近くにもこんな所あるよな、と妙に懐かしくなってしまいました。

動画では確認できませんが、自動販売機や消火栓なども非常に細かな箇所まで忠実に再現されています。
これ知ってる、飲んだことある!なラインナップで、思わずニヤッとしてしまいました。

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よくよく見ると突っ込みたい箇所は多数。しかし、外国人が再現した日本の街並みとして考えても超ハイレベルな映像

日本語の表現、蛍光灯、電線の位置など細かな箇所は違和感を感じます。
例えば1:13秒付近に登場する「ちゅうい!食べもの餌を絶対に出さないで下さい。人にとびつくクセがつきます。」の看板。

おそらくこれは「猛犬注意」や「犬に餌を与えないで」等の注意看板を表現したかったのだと推察できます。
しかし逆に考えれば、これもRanjeet Singh氏により作り込まれた素材。
適当な所から持ってきた素材を貼り付ければ違和感はなかったのでしょうが、あえてそれをしない3Dアーティストとしての職人魂を感じます。

また暖簾や提灯の揺れには違和感があり、その他がリアルなだけに余計目につく感じでした。

ちなみに本映像はUnreal Engine 5で制作されていますが、目玉機能となるNaniteやLumenは使用していないとのこと。
Naniteはフレームレートを維持しながら、数百万単位のポリゴンのメッシュを扱うことができます。
Lumenは光の反射・角度・ライティングを完全に動的にコントロール。
これらが本動画に使用されれば、さらに現実との区別が難しくなると思います。

このクオリティで日本をベースにしたゲームがリリースされることに期待。アクションやFPSとも相性がいいのではないだろうか

ここまでクオリティの高い日本の街並みを見せられると、是非とも国内メーカー・日本人開発者にも制作して欲しい気持ちが出てきます。
やはり自国の文化や街並みを表現しようと思った場合、その国や土地で生まれ育った人間のほうが有利なのは間違いないです。
行ったこともない国や土地の動画を、現地の人に違和感なく再現しろ、と言われても不可能に近いでしょう。

龍が如くシリーズをはじめ、Ghost of Tsushima、Ghostwire:Tokyoなど日本を舞台にしたゲームは多数存在します。
VRと連携して散歩や運動の健康&体感ゲームとしての需要も掘り起こせそうですね。
日本をはじめ世界の観光スポットめぐり、個人的には心霊スポットめぐりなどもあると良きです。

※本記事内の画像はMesh MondeのYouTubeアカウント動画、及びhttps://www.artstation.com/mesh_mondeからスクリーンショットを掲載しています。

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