実は匂わせな発表があるかなーと、少し期待していました。
2022年2月10に行われたNintendo Direct。
「スプラトゥーン3」「マリオストライカーズ バトルリーグ」「星のカービィディスカバリー」などの新作情報から「LIVEALIVE:HD-2D」「フロントミッション ザ・ファースト:リメイク」などのリメイク情報など、ユーザーを喜ばせる様々な発表が行われました。
ライブで観ていたのですが、スプラトゥーン3とフロントミッションのリメイクが1番テンション上がりましたね。
ちなみにフロントミッションはセカンドもリメイクされるようです。仕事やってる場合じゃない、有給申請せねば。
それはさておき、「Nintendo Switch」の後継機情報を楽しみにしていた方もいるのでは。
私もその1人なのですが、なかなか次世代Switchの情報って少ないですね。
たまに噂が流れるのですがガセだったり外れたり。
株主向けの発表でも任天堂から直接「次世代Switchについては開発していない」とコメントされたりで、まったくの謎に包まれています。
少し前にはついにSwitch Pro発表か!?と騒がれましたが結果は有機ELのSwitch。
これはこれで嬉しかったのですが、肩透かし感はありました。
いや、勝手に期待していただけなんですが。
任天堂としても現状Switchは売れているわけで、わざわざこのタイミングで次世代機を発表&発売することもないと考えているでしょう。仮にリリースするとしたら、ソフト互換性の担保、現行Switchのセールスダウン、在庫の確保、サプライチェーンの問題などなど。解決すべき問題山積です。
さらに2022年は大作タイトルが多数リリースされます。そこに次世代機を持ってくるのはタイミングが悪すぎます。
次世代Switchは開発しているのか?
任天堂内部では企画している可能性大。
設計やテスト・部材調査は間違いなく行っていると思います。
ハードウェア全般に言えることだと思いますが、このような製品はいきなり出来上がるわけではありません。
何年も前から仕様を考えサプライヤーと協議し、コストとパフォーマンスのバランスを取ります。
内部ソフトウェアについても同様、OSから始まり、開発環境の整備、周知、ミドルウェア製品との調整やライセンス契約、供給タイミングやルート選定も必要でしょう。
決定しなければならない項目が山程あります。
これらを整理し、ある程度の目処が立って開発機(もしくは開発環境)のリリースの流れになるかと。
PS5でもそうであったように、この辺りから徐々にリーク情報が増えてくるかもしれません。
ライフサイクルはまだ中間?
Nintendo Switchが発売されたのは2017年3月3日。
現在2022年なので、約5年が経過しています。
通常、家庭用ハードのライフサイクルは5~7年。
すでに5年が経過したSwitchですが、まだライフサイクルの中間であるといわれ、ハードとしての寿命はまだまだ先のようです。
コンスタントに売れているハードで人気もあり、さらに大作タイトルも控えている。
初期に比べ製造コストも下がっているでしょうし、収益化の面で見ると優等生なのでしょう。
アナリストの予測では2024年後半に発売
Ampere AnalysisのPiers Harding-Rolls氏によると、次世代のSwitchは2024年後半に発売されると予想。
Switchの売上は今年から徐々に減少し始め、2024年後半に次世代機にバトンタッチするようです。
“I’m currently expecting the console market year-on-year performance to be quite flat in 2022 as Switch sales decline and we come off what has been an amazing couple of years for console gaming. Even so, Nintendo Switch family of devices will once again be the best-selling consoles in 2022 at around 21 million sold to consumers, aided by the release of Switch OLED.
I’m not expecting a Switch Pro in 2022. We have a next-gen Nintendo console in our forecasts for late 2024, so I’m not convinced a ‘Pro’ model is going to appear at all.”
nintendolifeより引用。引用記事:Analyst Predicts 2024 Release Date For Next-Gen Nintendo Switch Successor
DeepLによる翻訳
「2022年のゲーム機市場は、Switchの売上が減少し、ゲーム機にとって素晴らしい2年間だったことから、前年比パフォーマンスはかなり横ばいになると、今のところ予想しています。それでも、Nintendo Switchファミリーは、Switch OLEDの発売も手伝って、2022年には消費者に販売された約2100万台で再び最も売れたコンソールとなるでしょう。
2022年にSwitch Proが出るとは思っていない。我々の予測では2024年後半に任天堂の次世代機が登場するので、「Pro」モデルが登場することは全く納得していません。
2024年後半といえばPlayStation 5 Proや新型Xbox Series X/Sのリリースも噂されている時期。
発売時期はいつ?PS5 Proの噂とスペック・価格についての情報と予測
両社のリリースに合わせるとは考えにくく、同タイミングでの発売はないでしょう。
伝統的にソニーはその年の11月初旬にハードを発売する傾向にあり、仮にPS5 Proが2024年11月発売だとしたら、次世代Nintendo Switchは2024年の7月・8月もしくは2025年の3月・4月辺りかと。
低年齢層をターゲットにしたハードなので、入学や卒業のタイミングを考慮する気がします。
例)アメリカでは州によって異なるが、8~9月入学、5~6月卒業が多い。かつ、卒業の5~6月、8~9月の間に夏休みがある。
日本でもこれと近い時期でリリースする可能性があり、早ければ2024年3月辺りに発売と睨んでいます。
スペックはどうなる?
新型Switchの噂が流れると必ず4Kという言葉が飛び交っていました。
これは次世代機に4Kが強く希望されている証拠でもあり、任天堂も認識はしているかと。
現時点で搭載されているSoCはNVIDIAのTegra X1。Nintendo Switch Liteや2019年8月にマイナーチェンジされたモデルにはTegra X1+が搭載されています。
なお、どちらもSwitch向けにカスタマイズされており名称こそTegra X1ですが内部は異なります。
次世代機もNVIDIAが採用されるのか不明ですが、アップスケーリング処理に重点を置いたカスタムSoCになると予想します。
次世代機とはいえ低年齢層をターゲットとしたハードです。コストの高いSoCを採用するのは戦略的ではありません。
スペックとコストのバランスが良い「それなり」のSoCとアップスケーリングの組み合わせで4K表示を実現するのではないでしょうか。
例えばNVIDIA DLSS (Deep Learning Super Sampling) 、AMD FSR(FidelityFX Super Resolution)に対応し、SoCへの負荷を極力減らしつつパフォーマンスを改善する。
この手法であればコストを下げることができ、かつ高解像度を実現できます。
NVIDIA DLSSはTensorコアを搭載したモデルが必要となりますが、AMD FSRは他社製品(GeForce GTX 10シリーズ以降のGPU)でも利用可能です。
それを踏まえて考えると、次世代のNintendo Switchに高性能SoCは必要なく、引き続きNVIDIAを採用するのであれば最低でもPascal世代の非Tensorコア製品で問題ないわけです。
当然、現世代のTegra X1+よりは全ての面でスペックアップするでしょうが、他社ハードのようにスペックを追い求めたものではありません。
任天堂はスペックよりもソフトウェアの中身と体験を重視しており、新機能や既存機能のアップグレードにもリソースを割り当てるでしょう。
名称はNintendo Switch Proになるのか
リリース前のハードウェアなので、仮称としてNintendo Switch Proと呼んでいますが、はたして本当にProとしてリリースされるのでしょうか。
正直、Proという名称には懐疑的でしてもっと違うネーミングになるのじゃないかと思います。
Proって言葉、他社製品や異業種でも上位版としてよく使われています。
もちろんプロフェッショナル(Professional)の略称なんですが、任天堂が低年齢層向け製品にProfessionalって言葉を使うとは思えません。
スタイリッシュ、クール、上級者、高級。Proには様々なイメージがありますが、どれもNintendo Switchには似合わないのです。
例えばWiiの時だって、Wii Uになりました。Wii Proじゃありません。
じゃあどんな製品名になるのか?と言われると回答に困りますが、もっと親しみやすいネーミングになるのではないでしょうか。
単純に「Nintendo Switch 2」のパターンもありえますし、そもそも「Switch」という言葉が外れるかもしれません。
Nintendo Switch後継機ではなく、まったく新しいハードウェアの可能性だってあるわけです。
ただ、ハード設計的にはSwitchと互換性を持たせそうな気はしますが。
次世代Nintendo Switchと現行Nintendo Switchとの互換性、併売はありえるのか
併売は間違いなくするでしょうし、互換性もあると思います。
次世代機を発売するからといって、現行機をバッサリ切り捨てるのはありえません。
重複期間を長めにとり、移行を促すのではないでしょうか。
現行のNintendo Switchはある程度のタイミングで生産は終了させるでしょうが、アップデートとサポートは長く続くと思います。
また、セーブデータやゲームソフトの引っ越し機能もあるのではと予測します。
スムーズに次世代機に移行してもらい、コンテンツを消費して欲しいと考えているはずです。
互換性もかなりのレベルであると考え、なんなら次世代機ではエンハンスド(次世代機のスペックを活かしたグラフィックや機能強化)もあるのではと思います。
と、ここまで色々と書いてきましたが、当記事はTechMuddy編集部の勝手な予測。
発売日やスペックについても予測であり、正確性を保証するものではありません。
ふーん、そうなんだー、くらいでお読みいただけば幸いです。
それにしても次世代機は楽しみですね~。個人的にSwitchは持っているのですが、家族間で取り合いとなり私がプレイできるのは深夜だけなのです。
有機ELモデル買おうかな…。
本記事の一部はnintendolifeの『Analyst Predicts 2024 Release Date For Next-Gen Nintendo Switch Successor』より引用しています。
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