有機ELディスプレイといえば「発色が良い」「黒の表現力に優れる」「薄く軽量」「省電力」「視野角が広い」など、液晶ディスプレイと比較し高画質なのが特徴。
家電量販店などで見比べるとわかりやすいのですが、液晶と有機ELとでは一目瞭然。有機ELディスプレイはキレイだね!と感じるはずです。
近年ではスマートフォンやテレビにも有機ELが採用され、Nintendo Switchにも有機ELモデルが登場しました。
実際に液晶と有機ELのSwitchを見比べると、やはり有機ELのほうが高画質。映像がパリッとしていて発色がよく、解像度が上がったかのように感じます。
そんな有機ELディスプレイですが、メリットだけではありません。
もちろんデメリットもあり、代表的なのが「焼き付き」。
焼き付きとは、長時間表示していた映像が残って表示される現象。
例えば草原の映像を長時間表示し、次に海の映像を表示した際、ボンヤリと草原の映像が残ったままになってしまいます。
これがいわゆる焼き付きで、こうなってしまってはディスプレイ交換以外に手段がありません。
Nintendo Switch有機ELモデルでもディスプレイの焼き付きは発生するのか?
海外のゲーム系YouTuber、WULFF DEN氏が耐久テストを行い、その結果を公開しています。
約3600時間、6ヶ月もの間Nintendo Switch有機ELモデルをつけっぱなしで放置
WULFF DEN氏はNintendo Switchの有機ELディスプレイの耐久性を確かめるために、ゲーム画面を表示したまま本体を放置。
常時表示させた状態で約3ヶ月、1800時間の耐久テストを行っています。
さらに動画は続きがあり、それから更に3ヶ月、合計3600時間ものテストを実施。
結果として、3600時間経過時点で「よくよく確認しないとわからないレベル」の焼き付きは発生。
目視するのは困難なレベルで、ほぼ問題ないとしています。
常時表示状態での結果であり、通常使用ではまったく問題なし
WULFF DEN氏のテストは「常時表示状態」でのテスト。
通常、3600時間もぶっ続けでゲームをプレイする人なんていません。
ライトユーザーで1~2時間程度、ヘビーゲーマーでも5時間前後でしょう。
当然その間、画面は切り替わるし動きます。静止画を表示し続けているわけではありません。
どんなにプレイしたくてもバッテリー切れになりますし、寝食忘れて3600時間ゲームをプレイするのは不可能でしょう。
常時表示状態、約6ヶ月で目視困難なレベルの焼き付きが発生するのであれば、通常使用の範囲ではまったく心配する必要はありません。
任天堂は有機ELディスプレイについての特性と注意を公開
なお、任天堂は有機ELのSwitchについて、以下の情報を公開しています。
Nintendo Switch(有機ELモデル)をお使いになる場合は、以下の点にご注意いただきますと、より長く鮮やかな映像でゲームをお楽しみいただけます。
Nintendo Switch サポート 有機ELディスプレイについて
変化(動き)のない映像を長時間または繰り返し表示しない
ゲーム画面を一時停止した状態や、HOMEメニュー、設定画面などを長時間表示し続けないでください。
自動スリープをONにする、またはスリープに入る時間を短めに設定する
HOMEメニューの「設定」→「スリープ」で設定できます。
画面を明るくしすぎない(画面の輝度を上げすぎない)
HOMEメニューの「設定」→「画面の明るさ」で調整できます。
実際はディスプレイの個体差もあるので、全てのSwitchが半年の常時表示に耐えられるわけではありません。
早く焼き付いてしまうものもあれば、それ以上の耐久性を示すものもあると思います。
しかし、ある程度ディスプレイの品質は揃えて採用しているはずなので、「購入してすぐに焼き付いた」なんて可能性は極めて低いでしょう。
通常使用であればまったく問題なく、有機ELディスプレイの弱点でもある焼き付きの心配もいらない。
映像はパリッと色鮮やかで、液晶モデルのSwitchよりも画面が大きい。
焼き付きが心配で有機ELモデルの購入を躊躇している方、まったく心配無用です。
もちろん、WULFF DEN氏の動画は任天堂非推奨の使い方。
高い焼き付き耐性のあるNintendo Switchの有機ELディスプレイですが、任天堂のアナウンスに従い、長時間の固定表示や輝度の上げすぎには注意しましょう。
コメント