マリオカートといえば、レース中にアイテムを駆使して相手を妨害するのが醍醐味。その中でも「甲羅」は最も有名なアイテムの一つですよね。でも、もしこの甲羅が現実に存在したら…? その速度や破壊力を、物理法則に当てはめて検証してみたら、とんでもない結論にたどり着きました。
甲羅の基本仕様(ゲーム内での挙動)
まずは甲羅の基本的な挙動や仕様について再確認していきましょう。
特に追尾機能のない緑甲羅は、うまくヒットさせると快感ですよね!
マリオカートに登場する甲羅は、大きく分けて3種類。
緑甲羅
直線的に飛んでいき、壁に当たると跳ね返る。追尾機能はなし。

赤甲羅
ターゲットを追尾し、障害物に当たるまで消えない。

トゲゾー甲羅(青甲羅)
先頭のプレイヤーを狙い、空中を飛びながら爆撃する。必ずヒットする悪魔的な甲羅。

では、これらを現実の物理法則に当てはめたらどうなるのでしょうか?
甲羅の速度は時速200km超え!?
マリオカートのキャラクターは、最高時速100〜150km程度で走っていると考えられます。(150cc~200ccクラス)
しかし、実際にカートが走行中に甲羅を投げると、明らかにカートよりも速い速度で飛んでいくため、甲羅の速度は時速200kmを超える可能性が高いと推測されます。
- 通常の緑甲羅・赤甲羅 → 時速150〜200km(41.7〜55.6m/s)
- トゲゾー甲羅 → 加速しながら飛ぶため、時速200〜250km(55.6〜69.4m/s)
時速200kmの物体が人間や車に衝突したらどうなるのか…。
次にその破壊力を検証してみます。

甲羅の重量と衝突エネルギーを考えてみる
マリオカートの甲羅のサイズを考えると、おおまかに直径50cm、重量30〜50kg程度と推測できます。
で、これらの運動エネルギーを計算すると…
緑甲羅・赤甲羅(時速150km = 41.7m/s)
- 30kgの場合のエネルギー:26.1kJ
- 50kgの場合のエネルギー:43.5kJ
トゲゾー甲羅(時速200km = 55.6m/s)
- 30kgの場合のエネルギー:46.4kJ
- 50kgの場合のエネルギー:77.3kJ
ちなみにkJ(キロジュール)で表現されてもピンとこないと思いますが、わかりやすく現実の衝撃と比較すると、以下の感じになります。
- 10kJ:交通事故で致命傷を負うレベル
- 20kJ:コンクリートブロックを破壊可能
- 40kJ超え:時速50kmの普通乗用車と正面から衝突する程度の衝撃
つまり、緑甲羅が当たると人間はほぼ確実に大怪我もしくは致命傷、トゲゾー甲羅は時速50kmの小型車に衝突されるレベルの破壊力を持っています。やべぇ…。

現実世界に当てはめると、こんな感じ
公道で甲羅が飛び交う世界
- 緑甲羅が走行中のバイクにヒット → 即転倒、及び重症もしくは重体
- 赤甲羅がターゲットを追尾 → 車に直撃し事故多発、大惨事に
- トゲゾー甲羅が空から降ってくる → 即死レベルの衝撃。もはや戦場
軍事転用でも十分に活躍できるレベル
- 赤甲羅 → 追尾ミサイルの代用品として最適、ターゲットを粉砕する
- トゲゾー甲羅 → 高精度の空爆兵器、ターゲットを確実に仕留める
あらためて考えるとヤバい、甲羅の破壊力恐るべし
マリオたちは、こんな危険すぎるアイテムを投げ合いながらレースしていたのか…!
あらためて考えると、マリオカートのドライバーたちの身体が無事なのが奇跡ですね。
現実にこんなレースがあったら、命がいくつあっても足りなさそうです。
※本記事内の画像はNintendo 公式チャンネルのYouTubeアカウント動画よりスクリーンショットを掲載しています。