DeepSeek、機能は凄い。でも、個人情報も ‘深く’ 探られる?

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そんな風に感じるのは、私だけじゃないはず。

最近、米アプリ市場で首位を獲得した中国発のAIアプリ「DeepSeek」。その名の通り、「深く探す」能力を武器に、多くのユーザーに支持されています。でも、その一方でネット上には、「本当に安全なの?」という声も…。今回は、その「凄さ」と「不安」をディープに探ってみます!

DeepSeekとは?どんなアプリ?

まずは基本から。
「DeepSeek」は、AI技術を活用した高性能なアプリで、画像認識や情報検索、会話生成など多機能を備えた優れものです。その性能は、GoogleやOpenAIのアプリと肩を並べると言われるほど。

人気の理由はこんなところ

  • 手頃な価格:一部無料で使えるプランが魅力。
  • 高精度なAI技術:特に多言語対応で使いやすい!
  • 多機能:デザインツールとしても、情報検索ツールとしても活用可能。

これだけ聞くと「スゴいアプリじゃん!」と思いますよね。でも、その裏には一抹の不安が…。

画像はGoogle Playよりスクリーンショット。DeepSeekは高コスパ・高性能が特徴とされている

ユーザーの声「これ、怪しくない?」

色々と探ってみると、ネット上では、こんなコメントが多数見られます。

https://techmuddy.com/wp-content/themes/muum_tcd085/img/common/no_avatar.png

中国のサーバーに繋ぐんでしょ?スマホのデータぶっこ抜かれるかもしれないのに、よく平気で使えるねぇ

https://techmuddy.com/wp-content/themes/muum_tcd085/img/common/no_avatar.png

DeepSeek、ChatGPTそっくりだけど、裏で何してるの?

https://techmuddy.com/wp-content/themes/muum_tcd085/img/common/no_avatar.png

試しにChatGPTに同じ質問してみたら、まったく同じ回答出してきたww
DeepSeekってChatGPTに接続して回答もらってるだけじゃねえの?www

これらの声、単なる杞憂ではないかもしれません。なぜなら、過去に話題になったTikTokや他の中国製アプリも、同じような懸念が指摘されたからです。

DeepSeekは本当に安全?懸念されるポイント

1.データの扱いはどうなってるの?

DeepSeekのプライバシーポリシーを調べてみると、収集するデータの詳細や管理体制について曖昧な部分があることが指摘されています。
特に気になるのが、サーバーの所在地。中国国内のサーバーを使用している場合、規制の異なる環境下でデータが扱われる可能性があります。

DeepSeekで収集される情報の一部をスクリーンショット。

2.過去の事例から学ぶべきこと

TikTokやWeChatといったアプリがアメリカ政府の規制対象となった背景には、データが中国政府に渡る可能性があるという懸念がありました。同じ問題がDeepSeekでも起こらないとは限りません。

3.ChatGPTと同じ回答問題?

「ChatGPTと似た回答をする」という声については、DeepSeekが類似のAIモデルを使用しているからだと考えられますが、それ以上に「透明性がない」と感じるユーザーが多いのも事実です。

それでも支持される理由とは?

不安の声がある一方で、それでもDeepSeekは米市場で首位を獲得しました。
ざっくり言えば、「安くて高性能」がポイントのようです。

  • AIの質が高い:驚くほど高精度な検索結果や会話生成機能。
  • コスパ最強:他社の高額AIツールに比べ、圧倒的なコストパフォーマンス。
  • カスタマイズ性が抜群:アメリカ市場向けにローカライズされた使いやすい設計。

この「安くて良いもの」に惹かれるのは当然かも…とも言えますが、リスクを考えると両手で歓迎することはできません。

2025年2月時点でのスクリーンショット。ダウンロード件数は10,000,000件を超えている

使うならここに注意!DeepSeekを安全に利用するための対策

もし「DeepSeek、試してみたい!」と思うなら、セキュリティ面の対策をしっかり行った上で使うことをおすすめします。以下の点に気をつけて、安全に利用しましょう。

対策1:アプリの権限を確認する

アプリをインストールするときに、「このアプリは以下の権限を要求します」と表示されますよね?ここを見ずに「次へ」「許可」を押してしまうと、思わぬ個人情報がアプリに送られている可能性があります。DeepSeekを使う前に、本当に必要な権限だけを許可しているかをチェックしましょう。

チェックポイント

・位置情報を要求していないか?
AIチャットや画像生成アプリなら、通常は位置情報は不要。もし求められたら不審に思うべき。

・連絡先や通話履歴にアクセスしようとしていないか?
AIアシスタントに通話履歴や連絡先は不要。これを要求してくる場合、何か別の目的があるかもしれません。

・カメラやマイクの権限は必要か?
画像生成や音声入力機能を使うなら許可が必要ですが、それ以外ではオフにしておくのが無難。

・クリップボードのアクセスは許可すべき?
入力した情報が外部に送信される可能性があるため、不必要ならオフにするのが安全。

対策

  • スマホの「設定」>「アプリの権限管理」で、DeepSeekが持っている権限を確認し、不要なものはオフにする。
  • Androidなら「権限ごとのアクセス履歴」をチェックできるので、どのデータにアクセスされているかを確認。
  • iPhoneなら「プライバシー」設定から、アプリごとのデータアクセスを見直し。

対策2:重要データを扱わない

AIチャットアプリは、入力したデータを内部で学習することがあります。DeepSeekがどのようにデータを保存・利用しているかは不明な点も多いため、センシティブな情報は入力しないことが重要です。

入力しないほうがいい情報

  • 個人情報(氏名、住所、電話番号、生年月日など)
  • クレジットカードや銀行口座の情報
  • 仕事の機密情報やビジネスの内部データ
  • ログイン情報やパスワード
  • 他人の個人情報(家族や友人の名前や連絡先)

DeepSeekは便利ですが、どこまでデータを保持するかが不明瞭なため、「誰にも見られたくない情報」は絶対に入力しないのが鉄則です。

対策

・メモやコピー&ペーストを避ける
クリップボードを監視している可能性もゼロではないので、重要情報をコピーしないようにする。

・「履歴を保存しない」設定がある場合は有効にする
DeepSeek内に履歴を残さない設定があれば、必ずオンにしておく。

・個人情報のマスキングを使う
実名ではなく「仮名」を使うなど、情報を特定されにくくする。

DeepSeekのプライバシーポリシーページを日本語に翻訳し、スクリーンショットを撮影。「知らなかった」では済まないので、必ず確認することをおすすめする

対策3:代替サービスを検討する

DeepSeekの性能は魅力的ですが、どうしてもセキュリティが不安という場合は、他のAIアプリを利用するのも一つの選択肢です。

よりセキュアな代替サービス

サービス名特徴プライバシー管理
ChatGPT (OpenAI)世界的に有名で透明性が高い企業向けプランならデータ保持なし
Google BardGoogleのAI技術を活用、情報ソースも明確Googleの厳格なプライバシーポリシーあり
Claude (Anthropic)倫理的なAI設計に重点、信頼性が高い会話データを一定期間後に削除
Perplexity AI最新情報の検索に強い、引用元が明確透明性の高いデータ管理

DeepSeekが中国製であることに不安がある場合、欧米の企業が運営するAIアプリを選ぶのも一つの手です。
特にGoogle BardやChatGPTは(比較的)透明性が高く、プライバシーポリシーも公開されているため、そこまで警戒する必要もなくなります。
ただ、「絶対」はないのでご注意を。

対策

  • まずはDeepSeekとChatGPT/Bardを比較して、自分に合ったものを選ぶ。
  • 重要な情報を扱うなら、信頼性の高いサービスを選択する。
  • DeepSeekを試すなら、重要な用途には使わず、雑談や情報検索レベルにとどめる

DeepSeekを使うべき?避けるべき?

「DeepSeek」は間違いなく優れた技術を持っていますが、透明性やデータ管理の面で不安が残るのも事実です。
ログの大量お漏らし事件もありましたし、政治的背景の警戒感などもあります。
便利さとリスクの間で、どちらを優先するかはあなた次第。
ただ、使うなら最低限のリスク対策を忘れずに!アプリの権限を最小限に抑え、個人情報を入力しないよう注意することが重要です。
技術はすごい。でも、安心して使えるかどうかは別問題です。

最後に一言: DeepSeekがあなたのデータを ‘深く’ 探る前に、自分でしっかりリスクをチェックしましょうね!
一度漏れたデジタルデータは「回収不可」になることを、しっかりと認識しましょう。

※本記事内の画像はGoogle PlayのDeepSeekページよりスクリーンショットを掲載しています。

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