乗車時のスタイルをチェック
10歳にしては身長の高いAKITO。
乗車してもらいましたが、WOOFが小さく見えます。
少し窮屈そうですが、走るのはOKとのことで、そのままコースインしてもらいました。
いざ、コースイン
手始めにコースをショートカットして周回。
なるべくフラットな場所を走ってもらい、WOOFの特性に慣れてもらいました。
普段乗っているKX65と比べると車体も小さくニーグリップもやりづらそうな印象。
WOOFのデザイン上、ニーグリップできる箇所が少なく車体の安定性を維持するのに苦労していました。
最初の加速はすごくいい!
アクセルを開けた瞬間からピュンと進んで気持ちいい。
最初の加速だけだったら、KX65よりもいいかも。でも、その後はスピードが出ない。
KX65だったらそのままスピードを出せるけど、WOOFはすぐに最高速になってしまう。
KX65と比べて安定しないから、バンク(角度のついたコーナー)に入るときに少し怖い。
バイクがフラフラする。
バンク中もアクセルを開けているけど、パワーが足りない。
でも、軽いから動かしやすい。
リアブレーキの位置が違う(WOOFは左手のレバーがリアブレーキ)から間違えて、右足で踏めないから最初は変な感じがした。
なかなか辛口のコメントですが、比較対象としてKX65前提なので無理もない話。
逆に、50ccと比べてどうだった?と聞くと、
DR-Z50やPW50に比べるとよく走る!
特に加速はこの2台より絶対いいと思う。
でも、ジャンプやギャップ(細かなデコボコ)を超えるときはDR-Z50のほうがいいと思う。ストレートでも最高速はDR-Z50かな。
電動バイクはアクセルがよく反応するし、シュルシュル!って音がして面白い!
細かいコースだったらWOOFのほうが速いと思う。マディ(大雨で泥状の地面)の日も。
50ccに乗る前に、僕もWOOFで練習したかった。
50ccのキッズモトクロッサーは前後10インチ。
対して、今回テストしたWOOFは16インチなのでギャップはWOOF有利かと思いましたが、意外なコメント。
やはりサスペンションと車体の作りが影響しているようで、安定性や剛性感はモトクロッサーに及ばないようです。
ただし、WOOFがモトクロッサーへのステップアップマシンと考えると十分すぎる性能。
ライダーも乗り慣れているキッズなので、ビギナーが乗ると、また違う印象かもしれません。
ジャンプや上り下りの感触は?
しばらく走ってもらい、慣れてきた所でフルコースを周ってもらいました。
高低差のあるダイナミックなコースなので、WOOFのポテンシャルを試すには十分。
上り・下り・ジャンプなど、様々なポイントで評価してもらいます。
遠目から見ている分には、とても気持ちよく走っている印象。
電動車ってこんなに走るのか~と感心しました。
キッズ向けとは言え、フルパワーでは驚く程の加速です。
体重の軽い子が乗れば、水を得た魚のようにヒュンヒュン走り回ることができると思います。
周回を終えて、改めてWOOFについてコメントしてもらいました。
走っていて楽しい!
(エンジン車のように)音が聞こえないから、タイヤの音や土を掴む音が聞こえて不思議な感じがする。
なるほど、確かにそうかも。
今乗っている車両は音量の大きい2ストロークエンジンなので、無音のWOOFは新鮮なのかもしれません。
もっとパワーが欲しい。
特に上り坂ではスピードが落ちるし、ジャンプも飛べないし登りきれないと思った。
上りがキツいコースはWOOFに向いていないと思う。
でも、フラットなコースだとスイスイ走って面白いと思う。
50ccと一緒に走っても楽しそう。
これについては私も少し試乗したのですが、(大人や大柄な子では)確かに上りは辛いです。
みるみるスピードが落ちて、平地ではモリモリ出ていたパワーも弱々しい印象に。
大人の体重なので坂を登りきれず、押して上がってきました。
しかし、この辺りはダートフリークさんの配慮かと思います。
あまりパワフルなセッティングにしてしまうと、慣れていない子には危険。
不意にアクセルを開けてしまい怪我をしてしまいます。
また、今回テストしたのは本格的なモトクロスコース。
SUGOのような大坂はありませんが、それでも非常に上り下りのあるダイナミックなレイアウトです。
あくまでモトクロッサー用として設計されたコースに、モトクロッサーへの橋渡し的なマシンを持ち込んでのテスト。
条件的にも、想定される用途的にも合っていなかったと思います。
AKITOの言う通り、フラットなコースであれば非常にパワフルで楽しいと思います。
ミニコースで50ccと混走しても普通に勝負出来そうなポテンシャルです。
ちなみにライダーのAKITO。
このテストの後もWOOFを乗り回し、友達のライダーと共にライディングを楽しんでいました。
交代でWOOFに乗ったり、アクセルターンやジャンプで遊んだり。
みんな自分のマシンには乗らず、WOOFの取り合いに。
ついにはWOOFの電池が切れ、その後に私がパドックまでWOOFを押して歩きました。
※コースとパドックが離れていて、かつ上り坂なので辛かった…
コメント