高精度の国産の翻訳サービス「TexTra」はGoogle翻訳やDeepL翻訳より日本語への精度が高く、かつ特許・製薬・金融など専門用語にも強い

ソフトウェア

翻訳サービスといえば「Google翻訳」や「DeepL翻訳」が定番かと思いますが、実は「TexTra」も翻訳サービスとしてはかなり優秀なんです。

それ何?聞いたことないよ、って方もいるかと思いますが、「TexTra」は国産の翻訳サービスサイト。
民間企業が運営しているわけではなく、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発・運営しています。

みんなの自動翻訳@TexTra®のトップページスクリーンショット

ちなみにNICTは情報通信分野を専門とする日本の公的研究機関。
AI(人工知能)をはじめ、光デバイス技術、脳情報科学、電磁波、量子ICTなど、様々な研究を行っているプロフェッショナル集団です。
なお研究・開発した技術は民間に卸しており、様々な形で我々の生活に役立てられています。

そんなガチ集団が開発した翻訳サービスなので、パフォーマンスもガチ。
本記事執筆前にテスト翻訳していますが、その精度と自然な文章の生成には驚かされました。
今まではDeepL派だったのですが、今後はTexTraを使おうかな、なんて思っています。

TexTraの特徴は「日本語・英語間の翻訳に強く、専門分野のエンジンを多数保有している」こと。
国産の翻訳サービスなので当然日本語に強く、自然な文脈で翻訳してくれます。
また金融・製薬など専門分野での翻訳にも強く、各分野に特化した独自のエンジンを保有しています。
利用するにはユーザー登録・ログインが必要なのですが、それをもってしても魅力的な翻訳サービスです。

他の翻訳サービスとの比較と特徴

Google翻訳DeepL翻訳TexTra
アカウント作成不要不要必要
ログイン処理不要不要必要
料金 ※1無料無料無料
重視している言語英語圏ヨーロッパ言語日本及びアジア地域
備考専門分野に特化した翻訳エンジンを複数保有
※1 有料のプランもあり
※ 表は公式発表ではなく当サイト見解

これまでの翻訳サービスではうまく翻訳できていない、不満がある。
そんなときにはTexTraも選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。
日本語・英語間は他サービスに負けず劣らず精度が高く、自然な文章を出力してくれるのでおすすめです。

利用方法は簡単。メールアドレスを登録してユーザーを登録するだけでOK

利用方法はとても簡単。
公式ページからユーザー登録するだけでOKです。

赤色の「ユーザー登録して~」をクリックする
「翻訳者登録」となっているが、翻訳サービスを利用するだけでもOK

ちなみになぜアカウント作成が必要なのかというと、大量のデータリクエストを防ぐため。
まれに膨大な量のデータを一気に翻訳させてサーバーをパンクさせる人が現れることもあるので、意図的に利用者数を制限しているようです。

性能と精度を比較チェック。各サービスに同じ文章を翻訳させて、どれが一番自然に翻訳できているのか確かめてみた

せっかくなので各翻訳サービスの性能と精度を比較チェック。
同一の文章(英語)を日本語へ翻訳してもらい、どれが一番自然に翻訳できているかをチェックします。
なお当サイトは翻訳の専門家ではないため高度な基準に基づいた採点は行えません。
なので、「日本語として破綻していないか・わかりやすいか・自然な流れか」など、一般的な観点からチェックしたいと思います。

翻訳1 FOX NEWSからの記事の一部を翻訳する

手始めに時事や一般的なニュースから。
アメリカのFOX NEWSの記事の一部を翻訳してもらいます。

原文はこちら
https://www.foxbusiness.com/economy/europe-bans-russian-diesel-imports-other-refined-oil-products

Europe bans Russian diesel imports and other refined oil products

The European Union’s ban on Russian diesel imports and other refined petroleum products went into effect on Sunday, the latest attempt by the 27-nation bloc to defund Russian President Vladimir Putin’s war machine.

The G7, which consists of the U.S., Canada, France, Germany, Italy, Japan, and the United Kingdom, also agreed to aprice cap of $100-per-barrel on Russian diesel sales for non-Western countries.

The cap is enforced by a requirement that shippers and insurers, which are largely based in the West, only handle oil products priced below the limit. A price cap of $60-a-barrel was previously placed on Russian crude oil shipments.

https://www.foxbusiness.com/economy/europe-bans-russian-diesel-imports-other-refined-oil-products

これをそれぞれのサービスで翻訳すると、以下になります。

Google翻訳で翻訳した結果

欧州、ロシアのディーゼル車と石油精製品の輸入を禁止

欧州連合(EU)は日曜日、ロシアのディーゼル車と石油精製品の輸入を禁止した。これは、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の戦争マシーンに資金を提供する27カ国のブロックによる最新の試みである。

アメリカ、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、イギリスで構成されるG7は、非西洋諸国に対するロシアのディーゼル燃料の販売に1バレルあたり100ドルの上限を設けることにも同意した。

この上限は、主に欧米に拠点を置く荷主や保険会社が、上限を下回る価格の石油製品しか扱わないようにすることで施行される。以前は、ロシアの原油輸送には1バレル60ドルの価格上限が設定されていた。

https://translate.google.com/?hl=ja

DeepL翻訳で翻訳した結果

欧州、ロシアのディーゼル車と石油精製品の輸入を禁止

欧州連合(EU)は日曜日、ロシアのディーゼル車と石油精製品の輸入を禁止した。これは、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の戦争マシーンに資金を提供する27カ国のブロックによる最新の試みである。

アメリカ、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、イギリスで構成されるG7は、非西洋諸国に対するロシアのディーゼル燃料の販売に1バレルあたり100ドルの上限を設けることにも同意した。

この上限は、主に欧米に拠点を置く荷主や保険会社が、上限を下回る価格の石油製品しか扱わないようにすることで施行される。以前は、ロシアの原油輸送には1バレル60ドルの価格上限が設定されていた。

https://www.deepl.com/ja/translator

TexTraで翻訳した結果

欧州、ロシアからのディーゼル油など石油製品の輸入を禁止

欧州連合(EU)によるロシアからのディーゼル油などの石油製品の輸入禁止措置が1日に発効した。ロシアのプーチン大統領の戦争機構への資金援助を停止しようとする27カ国ブロックによる最新の試みだ。

米国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国で構成されるG7は、非西側諸国向けのロシア製ディーゼル燃料の販売について、上限価格を1バレル=100ドルとすることでも合意した。

ロシアの原油輸出にはこれまで1バレル=60ドルの上限価格が設定されていたが、この上限は、主に欧米を拠点とする荷主や保険会社が、上限価格を下回る価格の石油製品のみを取り扱うことを義務付けることによって適用される。

https://mt-auto-minhon-mlt.ucri.jgn-x.jp/

まったく同じ文章を翻訳してもらいましたが、それぞれ違う内容で出力されました。
別会社の翻訳サービスだから当然といえば当然ですが。

感覚で言えば、Google翻訳はやや固い印象。カクカクしていてThe・機械翻訳な印象です。
ただ翻訳のスピードはずば抜けて速く、一瞬で日本語→英語へ翻訳してくれました。

DeepL翻訳とTexTraは人間味を感じる文章に。
機械翻訳っぽさも感じはしますが、言い回しや言葉のチョイスが人間に近い気がして自然に読むことができます。
特にTexTraはその傾向が顕著であると思います。

1

2

関連記事

特集記事

新着記事

  1. 加熱式タバコ(IQOS)を吸うのをやめて、約8ヶ月。禁煙してからの体調の変化やメリット・デメリットなどのまとめ

  2. GeForce RTX3070 8GBモデルを16GBに魔改造した強者現る!もちろん16GBで認識され、パフォーマンスも向上

  3. 『FINAL FANTASY Ⅸ』が現代の技術で蘇る!?Unreal Engine 5で制作されたファンメイドのデモ映像がガチすぎる

  4. DLSSとFSRはどちらが高性能なのか?26タイトルで画質を比較した結果、DLSSが圧勝する

  5. 任天堂の開発者向けサイトに、Switch後継機とみられる「NX2」の情報が掲載される

  6. Switch後継機はPS4に匹敵するスペックか。DLSSによる4K表示と30fpsに対応の噂

  7. ソニー、2023年末にPlayStation 5の薄型モデルとポータブル機(Project Q)を同時発売か

  8. 攻城戦好きに朗報。基本プレイ無料、最大100人で相手本陣を攻め落とすオンラインアクションゲーム『Warlander』がアツい

  9. マイクロソフト、PlayStation 5の薄型モデル発売時期をうっかりお漏らししてしまう

  10. ポップでキュートなビジュアルの『to a T』が正式発表。『塊魂』などで知られる高橋氏の最新作

ランキング

  1. 1

    アイコスを吸うのをやめて約3ヶ月。その間に体験した良かったこと・困ったことのまとめ

  2. 2

    特別なオリーブ転がし、実はゴールカゴに入れなくてもゴール判定に。慎重に坂を登るよりも大幅にタイム短縮が可能

  3. 3

    スプラトゥーン3に勝ちやすい時間帯は存在するのか?勝率アップを狙うなら時間帯にもこだわってみよう

新着記事 特集記事 オススメ
  1. 加熱式タバコ(IQOS)を吸うのをやめて、約8ヶ月。禁煙してからの体調の変化やメリット・デメリットなどのまとめ

  2. GeForce RTX3070 8GBモデルを16GBに魔改造した強者現る!もちろん16GBで認識され、パフォーマンスも向上

  3. 『FINAL FANTASY Ⅸ』が現代の技術で蘇る!?Unreal Engine 5で制作されたファンメイドのデモ映像がガチすぎる

  1. 次期型Nintendo Switchは大幅にスペックアップ。DLSSとレイトレーシングに対応したAmpereアーキテクチャを採用するかもしれない。

  2. Switch Pro?新型Nintendo Switchは2024年後半に発売か。アナリストが予測

  3. 発売時期はいつ?PS5 Proの噂とスペック・価格についての情報と予測

  1. Switch Pro?新型Nintendo Switchは2024年後半に発売か。アナリストが予測

  2. 発売時期はいつ?PS5 Proの噂とスペック・価格についての情報と予測

TOP