2013年9月17日(日本は10月10日)にグランド・セフト・オート5(GTA5)が発売されてから約9年。
当初はPlayStation 3、XBOX 360でリリース。
その後、PC版がリリースされ、PlayStation 4、XBOX One、PlayStation 5、Xbox Series Xと世代を超えたハードへ展開されている異色のタイトルです。
もちろん、ハードが進化するにつれてGTA5も進化。
解像度やパフォーマンス向上は当然、オンラインモードへの新たな要素も追加。
未だに根強い人気を誇るタイトルです。
そんなGTA5ですが、PC版ではMODを追加することが可能。
MODとは、他のユーザーや自身が作成したオリジナルのテクスチャやプログラムを追加できる機能です。
MODはグラフィック強化、拡張機能、コンテンツ追加が一般的に行われていますが、本稿ではグラフィックに注目。
9年前にリリースされたGTA5がMODでどこまで美しくなるのか。
ハイエンドPCで動作するGTA5+MODの映像美は必見です。
レイトレーシングを有効にした4K/60fpsで動作する、リアルなモーターサイクルMODのGTA5
登場するバイクはBMWのS1000RRでしょうか。
雨の街並みを颯爽と駆け抜ける、非常にリアルな映像。
PCはNVIDIAのGTX3090を搭載。
レイトレーシングを有効にし、4K/60fpsで動作させているとのこと。
雨に濡れた路面の表現が非常に印象的で、背景の反射もリアル。
単純な環境マッピングではなく、正確に計算されたレイトレーシングであることが確認できます。
またバイクのメーター周りの再現性も見事。
タコメーターの動きはもちろん、シフトインジケーター、スピードメーター、トラクションコントロールシステム、パワーモードなどなど。ハザードスイッチやパッシング、フロントフォークのプリロードまで再現されているのは驚きです。
専門のレースゲーム並に細かく表現されています。
スクリーン越しに映る景色の表現も秀逸。
適度にボカシや滲みが入り、雨の日のクリアではないスクリーンの質感も再現されています。
映像美だけではありません。
5:01秒あたりでリアタイヤが空転したのか、レブリミッターに当たりトラクションコントロールシステムが介入しています。
もともとGTA5はオープンワールド型のクライムアクションゲーム。
当然バイクゲームではありません。
MODでここまで細かくバイクの挙動が表現されているのは、MOD制作者のバイクへの情熱を感じます。
こちらも4K/60fps。RTX3090でレイトレーシングを有効にしたリアルなMOD
同様にINTER氏が投稿している動画も驚きの映像美。4Kモニターを所持しているなら、ぜひ4K解像度でご覧いただきたい動画です。
主人公のスキンは前作へ変更され、冒頭に登場する車はBMWのM5。
この作者はBMWが好きなのでしょうか。
ナンバープレートがアレなのはご愛嬌か…。
本動画では車以外に飛行機も登場し、空からの美しい眺めを見ることができます。
やはり何もMODを入れていないGTA5と比較すると、解像度やテクスチャの美しさは一目瞭然。
現実的にはありえない場所を飛行していますが、やはりそれがGTAの醍醐味。
ハチャメチャなプレイで行きたい場所へ行けるのがGTAなのです。
他にもポルシェGT2RSで郊外を走行するシーンや戦闘シーンも。
どれも9年前のゲームとは思えない程の映像で、MODでここまで変化するのかと関心しきりです。
もう一段階グラフィックを引き上げた有名MOD、V-Reloaded
どのMODも優れた映像美で、今となってはレトロなGTA5を最新ゲーム並のグラフィックまで引き上げてくれています。
しかし究極のリアリズムMODといえばV-Reloaded。
主要なテクスチャの刷新はもちろんのこと、細かな建物の装飾・道路や歩道・自生する植物や木・海の表現や乗り物まで。
ほぼ全てのテクスチャやモデルを改善し、究極のリアリズムを追求したMODです。
驚きなのが16Kの解像度で表現された海や水の表現。
現実的に16Kで動作させる環境を用意するのは難しく、またそれを映し出すディスプレイも一般には出回っていません。
しかしそこまで拘って制作されており、たとえ4K画質で再生したとしても、他のMODとは一線を画します。
人物のモデリングは古めかしさを感じますが、建物・水・植物・乗り物などの表現は見事。
最新のゲームにも引けを取らない美しいグラフィックを提供してくれます。
MOD導入には相応スペックのPCが必要
MODを導入することにより、過去のゲームのグラフィック&パフォーマンスを大幅に引き上げることができます。
GTA5も当時は要求スペックは高かったのですが、今となっては軽い部類のゲーム。
それなりのPCでも違和感なく動作してくれます。
しかしMOD導入となると話は別。
元々のテクスチャを刷新し、今どきのクオリティへアップグレードするのでシステムへの負荷はより大きくなります。
今回ご紹介した動画もハイエンドなPC構成で動作させており、さらに4K/60fps+レイトレーシングを適用。
高価なPCだから実現できる映像美であり、一般的なPCではMOD導入するにしても設定でクオリティを落とす必要があります。
PlayStation 5、Xbox Series XでリリースされたGTA5も初期に比べ大幅にクオリティアップしていますが、PC版+MODには敵わないのが正直なところ。
もしハイスペックなPCを所有しているのなら、ぜひMODをお試しください。
「このゲームがここまで綺麗に!?」といった驚きと喜びを同時に体験できます。
ちなみに「過去に発売されたゲームのグラフィックをどこまで引き上げることができるか」にハマった時期があり、手当たり次第MODを入れたり複数のMODを組み合わせたりしていました。
結果、ゲームを壊してしまうこともあったのですが、今となっては非常にいい思い出です。
MODもグラフィックだけではなく、拡張(追加のストーリー)もあるので、それ系であれば比較的安全に導入できるのでおすすめです。
※本記事内の画像はINTER氏のYouTube動画よりスクリーンショットを掲載しています。
※本記事内の画像はZED | V-ReloadedのYouTube動画よりスクリーンショットを掲載しています。
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