今の30~40代には懐かしいんじゃないでしょうか。ゲームボーイカラー。
初代ゲームボーイに始まりポケット、ライト、さらにカラーが発売。
カラーバリエーションにスケルトンも用意され、全国のキッズ達の心を鷲掴みにしました。
分厚く単三電池4本が必要だった初代と比べても、スリムで垢抜けたデザインになっており持ち運びに便利。
何より「ゲームボーイがカラーで遊べる」衝撃が凄まじく、専用ソフトはもちろん、従来の白黒用ソフトもカラーでプレイ可能でした。※当然、専用ソフトの方が色数も多くよりカラフルでしたが(32,768色中56色同時発色)
今となってはレトロなゲーム機ですが、当時はカラーで遊ぶことのできた高級機。
各メーカーもソフト開発に勤しみ、様々なソフトがリリースされました。
謎の超技術か!?動きが滑らか過ぎるストリートファイターZERO
そんな中、カプコンから「ストリートファイターZERO」のゲームボーイカラー用ソフトがリリースされそうになっていたらしいのです。「らしい」なので未発売。惜しいことに国内ではリリースされていません。
ただこのゲームボーイカラー用ストリートファイターZEROのクオリティがハンパない。
とてもゲームボーイとは思えない動きと処理速度。
キャラクター数も多く背景も作り込まれています。
スムーズ&滑らかで、本当に実機でプレイしているのか?と疑いたくなる内容です。
※海外でのタイトルは”Street Fighter ALPHA”
グラフィックは色数や容量の制限でしょうか、それなりに簡素化されています。
しかし動きにカクつきがなく、ジャンプやガードのモーションも自然。
波動拳の出るタイミングなんてスーパーファミコンと大差ありません。
これが本当にゲームボーイカラーで動いているなんてっ!
日本で未発売なのがとても惜しいです。
元々はアーケード基盤向けに制作されたストリートファイターZERO。
それをゲームボーイカラーで動かすのは相当な調整が必要だったと思います。
ゲームボーイカラーの簡単なスペック
ゲームボーイカラーとゲームボーイのスペックにそこまで差はありません。
カラー専用カートリッジだと倍速モード(従来の4MHzから8MHz)が使えたらしいのですが、それでも現在の基準で見るとロースペック。それでこの動きとゲーム内容を再現しているなんて信じられませんね。
ゲームボーイ
CPU | シャープ製LR35902組み込み、Intel 8080近似仕様のカスタムプロセッサ/4.19MHz |
RAM | 8kバイト |
VRAM | 8kバイト |
ROM | 256k – 32Mビット |
ゲームボーイカラー
CPU | シャープ製LR35902組み込み 4MHz / 8MHz(8MHzはカラー専用倍速モード) Intel 8080近似仕様のカスタムプロセッサ |
RAM | 32kバイト |
VRAM | 16kバイト |
ROM | 最大64Mビット |
ロースペック機で新しめのシステムを走らせるのが好物な筆者としては、この動画非常にハマりました。
ちなみにこのストリートファイターZERO、ギリギリまで日本リリースを考えていたらしく、エンディングなどは普通に日本語で表示されます。
まさに幻の名作ってところでしょうか。
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