NVIDIAのDLSS(Deep Learning Super Sampling)とAMDのFSR(FidelityFX Super Resolution)。
どちらも低解像度でレンダリングされたデータをアップスケーリングし、ハードウェアの負荷を低減しパフォーマンスを向上させる技術です。
そんな両者のアップスケーリング技術について、どちらが優れているのか検証する動画が公開されていたのでご紹介。
全26タイトルで両技術を検証し、結果を報告してくれています。
ちなみにバージョンはDLSS 2とFSR 2です。
検証するゲームもバラエティに富んでおり、割と重めの作品も。しっかりと比較してくれているので参考になります。
動画自体も4K画質で配信されており、環境が許せばぜひ最高画質で視聴されることをおすすめします。
なお、早く結果が知りたい方は21:16秒からどうぞ。
ちなみに採点基準は以下の通り。
「Tie」を同点として、+の数の多さでどちらが優れていたのか評価します。
+はわずかに優れている程度、++になれば容易に違いが判別できる、+++はあらゆる面で大幅に優れています。
なお、これは主観的なサンプルであり、数値ベースや環境により評価は変化するとのことです。
結果はDLSSの勝利。どのゲームにおいてもFSRが優れているとの評価はなく、最高でも同点(Tie)だった
結果は少し意外でしたが、DLSSの圧勝。
すべてに置いてFSRより優れた結果となっています。
全26タイトルと、それぞれの画質設定ごとにどちらのシステムが優れていたかまとめられていますが、見事にDLSS一色。
FSRが優れていた評価は1つもなく、最高で同点(Tie)のみです。
全体的な傾向として「1440p Performance」でDLSSが+++を獲得している割合が多く、どうやらDLSS 2はこの解像度設定がスイートスポットのようです。
4Kになれば同点も多くなりますが、それでもまだDLSS有利。
低解像度からのアップスケーリングは、今の所DLSSが優れていると言ってもいいでしょう。
なお、RTX4000シリーズから利用できるDLSS 3ですが、こちらになれば更に差が広がるとのこと。
ハードウェア制約があり気軽に使える技術ではありませんが、環境が整っているユーザーであればさらに有利に働きそうです。
今回残酷な結果となってしまったFSRですが、もちろんDLSSより優れている点もあります。
その代表的なものが、ハードウェアの制約を受けにくいこと。
DLSSはRTXシリーズGPUが必要になりますが、FSRは自社製品はもちろん、NVIDIAのGPUやIntelの内蔵GPUにまで対応。さらにSteamDeckにも機能としてFSRが搭載されています。
制約の少ない、幅広く使えるアップスケーリング技術としてとても優秀で、今後もFSRのアップデートが予定されています。
今回比較したのがFSR 2だったので、次期バージョンではDLSSを超えてくるかもしれません。
※本記事内の画像はHardware UnboxedのYouTubeアカウント動画、NVIDIA GeForceのYouTubeアカウント動画、AMDのYouTubeアカウント動画よりスクリーンショットを掲載しています。
※本記事内の画像はNVIDIA DLSS、AMD FidelityFX™ Super Resolutionよりスクリーンショットを掲載しています。
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