発売当初はアホほどやり込んでました。
隠しエンディングや限定武器。
今でも当時の記憶を鮮明に思い出します。
『サイレントヒル2』をプレイしたことがある人なら、あの不気味な霧に包まれた町の印象は忘れられないはず。
実は、そのサイレントヒルのモデルと噂されているのが、アメリカのペンシルベニア州にあるセントラリアという町。
今回は、この現実世界のセントラリアと『サイレントヒル2』の舞台を比較しながら、その魅力をご紹介したいと思います。
セントラリアってどんな町?
まず、セントラリアはかつて炭鉱で栄えた小さな町。
19世紀に設立されてから、アントラサイト炭という硬い石炭を掘り出していましたが、1962年に事件が起こります。
それが、地下炭鉱火災。
ゴミ焼却の火が地下に燃え広がり、その火はなんと今でも消えていません。
地下で炭が延々と燃えていることから、地面から煙や有毒ガスが噴き出し、所々で地盤も沈下。
ゴーストタウンになる運命が決まった瞬間でした。
サイレントヒルの霧とセントラリアの煙
『サイレントヒル2』といえば、町全体を覆うあの霧が印象的ですよね。
視界が悪くて、何が待ち構えているか分からない恐怖が絶妙。
でも、この霧、実はセントラリアの現実にリンクしてるんです。
セントラリアでは、地下火災の影響で地面のあちこちから白い煙がモクモクと上がっています。
これがまさに、サイレントヒルの不気味な霧を連想させます。
実際にセントラリアに行った人は「現実のサイレントヒルだ!」と感じるかもしれません。
廃墟と化した町
セントラリアは火災の影響で住民がほぼ全員立ち退き、今や数軒しか家が残っていません。
一部の建物は取り壊され、道路も草や雑草で覆われて、まさに「荒廃した町」そのもの。
これもまた、サイレントヒルにある無人の建物やゴーストタウン感に重なります。
『サイレントヒル2』の舞台で、誰もいない街を歩き回るときのあの孤独感や不気味さ。
セントラリアの現実の姿とリンクさせると、その怖さがさらに際立ちます。
大きな違い:超自然 vs. リアルな災害
ただ、違いももちろんあります。
『サイレントヒル2』では、主人公ジェイムスが異形のクリーチャーに襲われたり、時間や空間が歪む不気味な現象が頻発します。
でも、セントラリアにはそういう超自然的な現象はありません。
セントラリアは現実の町で、原因も地下火災という非常に現実的なもの。
怖いのは、突然地面が沈むかもしれない危険性とか、立ち上る有毒ガスなど、物理的な意味での恐怖です。
ホラー要素というより、災害の町って感じですね。
心理的な恐怖 vs. 実際の不気味さ
『サイレントヒル2』はただのホラーゲームではなく、心理的な恐怖を掘り下げた作品。
ジェイムスの罪悪感や過去のトラウマが、街全体に影響していて、それが異形のクリーチャーとして現れたり、歪んだ世界としてプレイヤーに襲いかかります。
一方、セントラリアの怖さは、もっと現実的です。
立ち上る煙、荒れた風景…。
まるで時間が止まってしまったようなその不気味さが、人々を引きつけて離さない。
現実世界のセントラリアを歩けば、サイレントヒルのあの孤独感がリアルに感じられるかもしれません。
現実とフィクションが絶妙に重なる場所
セントラリアと『サイレントヒル2』を比べてみると、どちらも「人が去ってしまった場所」というテーマが共通しています。
ただ、セントラリアは炭鉱火災というリアルな災害がもたらしたゴーストタウンで、一方のサイレントヒルは、より心理的で超自然的な恐怖が中心。
それでも、セントラリアの荒廃した町の風景や、立ち上る煙は、『サイレントヒル2』の霧と重なり、両者の間に深いつながりを感じさせます。
サイレントヒルファンなら、セントラリアの存在を知ることで、ゲームの怖さが一層リアルに感じられるかもしれませんね。
ぜひ、セントラリアと『サイレントヒル』、両方の世界に思いを馳せてみてください。
※本記事内の映像はSILENT HILL (Official)のYouTubeアカウントより動画を掲載しています。