自動車はもちろん、モーターサイクルや自転車まで。近年電動化の波が各分野へ押し寄せています。
BEV(完全な電気自動車)の航続距離はガソリン車並へ伸び、一部はそれを凌ぐ車両も。
ガソリン車では難しい圧倒的なトルク・加速、そして静粛性。
価格や充電問題などがあり、まだまだ一般普及は難しいと思いますが、これからますますシェアを拡大していくでしょう。
もちろん、モータースポーツ界も例外なく。
電動のモトクロッサーまたはトライアルバイクとして株式会社ダートフリークからリリースされた「ヨツバモトWOOF」。
アグレッシブなスタイルで登場したこのマシンは、モトクロスモードとトライアルモードを選べるガチな競技用電動バイク。
どこまで走れるのか?レースで戦えるのか?
現役のキッズライダーのレビューと共にお伝えします。
WOOFとは?
WOOF(ウーフ)は株式会社ダートフリークが販売している電動のモトクロッサー・トライアルマシン。
これまでWOOFよりも少し小さいMeow(ミャウ)シリーズが販売されていましたが、その上位マシンとして近年リリースされました。
ターゲットは50ccのモトクロッサーに乗る前のキッズ。
いくら50ccとはいえ、モトクロッサーのエンジン車は音も大きく、また重量もあり初めて乗る子にはハードルが高いのも事実。
Meowで慣れてCRF50F・PW50・DR-Z50などのキッズモトクロッサーに。またはWOOFで慣れてキッズモトクロッサーやトライアルマシンへ。
WOOFはそんな「競技用エンジン車」とキッズ達を繋いでくれる架け橋的な存在なのです。
もちろんエンジン車にステップアップしなくても、WOOFだけで十分に楽しめます。
アクセルを開けた途端、蹴り出されるような加速、扱いやすい軽量設計、前後のサスペンションでギャップの処理やジャンプも可能。何よりバッテリーの持ちも良く、一度フル充電するだけで一日中楽しめるのです。
WOOFの詳細スペック(数値はモトクロスモード)
WOOF 16(16インチモデル) | WOOF 20(20インチモデル) | |
全長 | 1365mm | 1605mm |
全幅 | 60mm | 60mm |
全高 | 790mm | 925mm |
ホイールベース | 950mm | 1095mm |
シート高 | 563mm | 610mm |
最低地上高 | 170mm | 215mm |
ブレーキ | 前後ワイヤー式ディスク | 前後ワイヤー式ディスク |
タイヤサイズ | 16x2.4 | 20x2.5 |
重量 | 24.5kg | 26.5kg |
モーター | ブラシレスモーター | ブラシレスモーター |
バッテリー | 48V 10Ah リチウム | 48V 10Ah リチウム |
定格出力 | 750W | 750W |
最大出力 | 1500W | 1500W |
充電時間 | 3時間 | 3時間 |
最高速度 | 40km/h | 40km/h |
許容体重 | 55kg | 55kg |
推奨年齢 | 7歳~ | 9歳~ |
今回テストで使用したWOOF16インチモデル
オフロードコースでWOOFの実力をテスト
今回はWOOFを「モトクロスモード」にして、専用のオフロードコースでテスト。
エンジン車のモトクロッサーと比較して、どこまで通用するのか。
優れている点、改善して欲しい点などを細かくレビューします。
撮影時は天候も良くコースはベストコンディション。
前日の小雨も乾きつつあり、ホコリも少なくグリップしやすい土質です。
今回テストしてくれるライダーは、普段は2スト65ccで選手権レースに参戦している10歳のキッズ。
体格的にWOOFは少し窮屈かもしれませんが、コースを周回し細かくレビューしてくれました。
ライダー名:AKITO
年齢:10歳
身長:143cm
3歳からモトクロスを始め、PW50・DR-Z50などのキッズモトクロッサーでレースに参戦。
現在は地元のKawasaki系チームでKX65に乗り選手権に参戦している。
コメント