初代のPlayStation VR(以下:PSVR)から大きくスペックアップしたPlayStation VR2(以下:PSVR2)。
ネックだった解像度不足や、やや面倒だった接続問題を解消し、2023年2月にリリースされました。
対応するソフトも順調に増えており、在庫不足や転売の餌食にもならず入手しやすい状態。
まさに順調な滑り出しです。
PSVR2はPlayStation 5本体よりも高価格。ぶっちゃけ高価だがスペックや機能を考えるとお買い得なVR機器
PSVR2の価格は74,980円(税込)
対してPS5の価格はディスクドライブ搭載版が60,478円(税込)、ドライブ非搭載のデジタル・エディションは49,478円(税込)。
本体よりも高い周辺機器ってどうなの?って思ってしまいますが、冷静に見ていくとPSVR2って、高性能・低価格のめちゃくちゃ良コスパVR機器だったりします。
同じ性能でこの価格帯はまず存在しない
おそらくPSVR2と同スペックのVR機器を販売しようとしたら、まず同じ価格は無理なんじゃないか…と思います。
おそらく12~15万円くらいの価格になるのでは。
少しジャンルは異なりますが、Metaが発売している「Meta Quest 2」の256GBモデルで64,400円(税込)。
単体で動作可能なこのモデル。
PSVR2のようにPS5と繋げる必要がありません。
この点はメリットなのですが、ゲーム性能やゲームコンテンツでは見劣りします。
PSVR2が有機ELパネルの単眼2000 x 2040解像度に対してMeta Quest 2は1832 x 1920。
またリフレッシュレートもPSVR2が最大120hzに対して90Hzまでです。
もちろん、PS5でリリースされているゲームはMeta Quest 2でプレイすることはできません。
またコントローラーのフィードバックや抵抗・触覚を再現できるのはPSVR2であり、視線を感知するアイトラッキング機能やゲームに最適化されたTempest 3Dオーディオなど、あらゆる機能でPSVR2が上回っています。
PSVR2のようにフィードバック機能や高解像度を実現した「Meta Quest Pro」もあるのですが、こちらはお値段159,500円(税込)から。
もちろん設計思想・用途や発売時期が異なるので横並びで比較はできませんが、PSVR2のこのスペックでこのお値段は驚異的です。
お値段以上のスペックを誇るヘッドセット
PSVR2のヘッドセットはPS5のパワーをしっかりと受け止めるように設計されています。
PS5から出力される高精細な映像、細かなディテール、質感、リアルな表情など。
詳細については公式サイトをご覧いただくとして、ザッと紹介するだけでも以下の特徴があります。
4K HDR 有機ELディスプレイ
色鮮やかな再現性に優れた有機ELパネル。
4K HDR、最大120fpsのフレームレートを実現しています。
視線トラッキング機能
ユーザーの視線を追跡(トラッキング)することで、ゲームの臨場感やツールとして機能。またアバターの表情や反応がリアルに再現されます。
視線の先をクリアに表示
フォビエートレンダリング技術で視野中心ほど鮮明に、外側は低解像度にすることで高品質な視界を提供します。
広大な視野角
約110°の広大な視野角に加え、レンズ調整機能も搭載。またメガネを装着したままでプレイすることも可能です。
3Dオーディオに対応したヘッドホン
ヘッドホンはTempest 3Dオーディオ技術に対応。
まるでゲームの世界に入り込んだかのような臨場感のあるサウンドを提供します。
例えばゲーム内で後ろから撃たれれば、その音は後方から。
また右から話しかけられれば、右から聞こえたり。
まるで現実世界のように、全方位からリアルなサウンドを再現します。
これ以上にない機能を詰め込んだコントローラー
VRでの没入感に大切なのは視覚と聴覚だけではありません。
触覚も大事です。
PSVR2のコントローラー、「PlayStation VR2 Senseコントローラー」はゲーム内の感触をリアルにその手に伝えてくれます。
さらにフィンガータッチ機能も搭載し、ボタンを押さなくとも触れるだけで指を認識してくれます。
これにより自然で直感的な操作が可能になります。
使えるのはPS5だけじゃない。映画やVRコンテンツなどのエンタメにも対応
PSVR2が対応しているのはPS5だけではなりません。
DMM TVやFANZAがPSVR2に対応。
PSVR2を使って、高品質なコンテンツを楽しむことができます。
TVやスマホで視聴するのもいいですが、PSVR2を使って迫力のある映像を楽しむこともできます。
またPSVR2にはシネマティックモードを搭載。
すべての配信サービスやVR非対応のゲームでシネマティックモードが利用でき、まるで映画館の大画面の前にいるような感覚でコンテンツを楽しむことができます。
またシネマティックモード中はテレビ側に映像は出力されませんので気が散ることもなく、視聴しているコンテンツ内容を知られることもありません。
これだけ機能が詰め込まれて、かつ性能も高いPSVR2はかなりお買い得
控えめに言っても性能は高く、かつゲームに特化した機能が満載のPSVR2。
74,980円(税込)という金額だけ見ると高額で、しかもPS5本体よりも高いのですが、機能や性能を考えるとめちゃくちゃコスパ良きです。
またPS5以外にもDMM TVが対応していたり、それ以外のコンテンツもシネマティックモードで見ることができたりと、ゲーム以外にもホームエンターテイメント機器として利用できます。
今後どのようなVR機器が出てくるかわかりませんが、現時点ではPSVR2、ゲーム用としても家庭用エンタメ機器としても、めちゃくちゃコスパ良いです。
※本記事内の画像はPlayStation VR2の公式サイト及び、DMM TVの公式サイトよりスクリーンショットを掲載しています。
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