どうやら全然カットできていなかったようです。
「糖質カット」機能のある炊飯器について国民生活センターが調査した結果によると、通常の炊飯器で炊いた白米と、糖質カット炊飯器で炊いた白米では、含まれる糖質(でん粉)の総量に大きな差がなかったとのこと。
「糖質最大率54%オフ」などうたった製品もあったようですが、実際は記載されたカット率に大きく及ばず。
景品表示法違反にあたるおそれがあるようです。
独立行政法人 国民生活センター「糖質を低減できるとうたった電気炊飯器の実際」
ちなみに糖質カット炊飯器で炊いたご飯は、通常の炊飯器で炊いたご飯よりも水分量が1~3割ほど増加。
増えた水分量だけ相対的に糖質が減っただけの話であり、含まれる糖質(でん粉)の総量に大きな差はみられなかったようです。
なお、糖質カット炊飯器について2017年度以降の約6年間に250件もの相談が寄せられていた模様。
「糖質カット炊飯器を使用しているが血糖値に変化がない」といった相談も寄せられていたようです。
そういった背景から今回の調査となったようですが、実態は国民生活センターが発表しているように「ほぼ糖質カットできていない」結果に。
本件について国民生活センターは次のようにアドバイスしています。
糖質を低減できるとうたった電気炊飯器で炊飯した場合、同じ量の米から炊いたごはんに含まれる糖質の総量は通常の炊飯の場合と大きな差はみられません。使用する際は、食べるごはんの量に注意するようにしましょう。
糖質を低減できるとうたった電気炊飯器で炊飯したごはんに含まれる糖質の量を確認することは困難です。うたわれている低減率にするにはどう炊いたらよいか、事業者に確認するようにしましょう。
独立行政法人 国民生活センター「糖質を低減できるとうたった電気炊飯器の実際」
糖質カットができないと判明した製品に対し、「どうしたらカットできるか?」を事業者に確認しましょう、とはなかなかパンチの効いたアドバイス。
同時に事業者と行政に対し要望を行うそうで、今後は本ケースのような製品は少なくなると予想されます。
体質や病気で糖質制限の必要がある方もいるなか、このような製品は消費者に対する裏切りと捉えられても仕方ありませんね。
独立行政法人 国民生活センター「糖質を低減できるとうたった電気炊飯器の実際」
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