翻訳機能って便利ですよね。
英語に限らず多言語を翻訳可能で、その気になれば世界中の誰とでもコミュニケーションが取れます。
昔は翻訳に手数料を払ったり英会話教室に通ったりとハードルが高いイメージでしたが、今ではフリーで何でも翻訳してくれます。
ウェブサイトだけではなくアプリも登場し、手軽にスマホでも翻訳できるようになりました。
まったく便利な世の中です。
ちなみに、みなさんどこの翻訳ツールを使っていますか?
TechMuddy編集部ではもっぱらGoogle翻訳でしたが、最近DeepL翻訳に乗り換える部員もチラホラ。
部内ではGoogle派とDeepL派でバチバチやっています。
あまりバチバチやられると本業に支障をきたして、TechMuddy全滅の恐れがあるので程々にしてほしいのです。
そこで今回、どちらの翻訳精度が優れているのか検証することにしました。
翻訳対決するのはもちろん「Google翻訳」と「DeepL翻訳」。
勝敗の基準は「どちらが自然な日本語に翻訳できるのか?」にしました。
比較サイト | Google翻訳、DeepL翻訳 |
言語 | 英語から日本語へ |
対象 | 日常会話、ビジネス文章、物語やニュースからの抜粋 |
判定基準 | より自然な日本語へ変換できたサイトの勝利 |
判定基準が「より自然な日本語へ~」なので主観が入ってしまいますが、ある程度の指標になるはずです。
翻訳界の老舗、Google翻訳
言わずもがな有名なGoogle先生の翻訳サービス。
無料で使えて速くて正確、何なら検索フィールドに英文を入れただけで結果に翻訳文を返してくれる、超親切でジェントルマンなサービスです。
お世話になっている方も多いのではないでしょうか。
ちなみに設立は2006年4月28日。
執筆時点で2022年なので、約16年も継続されているサービスです。
16年間も無休&無給で世界中のユーザーの言語を翻訳し続けるって並大抵ではないですね。
ハイテクでインテリジェンスな期待の新星、DeepL翻訳
DeepL翻訳は2017年8月29日に開始されたサービスで、Google翻訳に比べると歴史は浅いですね。
Google翻訳はご存知の通りGoogleが提供するサービスで国籍はアメリカ。対するDeepL翻訳はドイツのDeepL GmbHが運営しています。
DeepLの特徴はニューラルネットワークを利用した、高精度でより自然なニュアンスを実現した翻訳。
機械的ではなく、より人間っぽく変換してくれます。
車で言えば某メーカー車のように、電子制御ゴリゴリでコンパクト・ハイパワー・4WD。それに優秀なAIを搭載してコ・ドライバーさえ必要ないんじゃないか、といった感じです。
極めつけはDeepLで検索すると、検索結果に「世界一高精度な翻訳ツール」と表示され、これでもかと優秀さをアピール。
Google翻訳の対戦相手としては申し分なしです。
まずは小手調べ。簡単な日常会話の英文を実際に翻訳してみた
まずは簡単な日常会話の英文を日本語に訳してみました。
簡単といっても短文ではなく、それなりです。
短すぎては比較が難しく、何よりGoogle翻訳、DeepL翻訳に失礼ですから。
翻訳する文章
A: Hey how is it going?
B: My muscles are sore
A: Oh no. Did you go to hospital? Please be careful
B: Thanks. I think I’m going to sleep all day. I need to rest my muscles and recover quickly.
A: Yeah you better.
内容はAさんとBさんの日常会話。
Aさんが声をかけると、Bさんは筋肉痛で辛い様子。
Aさんは心配し、Bさんは今日一日寝て回復させるよ、といった内容です。
これが翻訳されると、以下になります。
翻訳結果
Google翻訳
A:調子はどうですか?
B:私の筋肉が痛い
A:いや。病院に行きましたか?お気をつけください
B:ありがとう。私は一日中寝るつもりだと思います。筋肉を休ませて、すぐに回復する必要があります。
A:そうですね。
DeepL翻訳
A:やあ、調子はどうだい?
B: 筋肉痛なんだ
A:そんな。病院に行ったの?気をつけてください。
B: ありがとう。今日は一日中寝ていようと思う。筋肉を休ませて早く回復させたいんだ。
A:うん、そうだね。
Google翻訳は「そのままベタ打ちで翻訳しました」感がハンパないカタコト日本語です。
DeepL翻訳は「筋肉痛」と上手く変換出来ているのに対し、Google翻訳は「私の筋肉が痛い」と直球ストレート。
もう少しいい感じに翻訳してほしかったですね。
かたやDeepL翻訳は極めて自然。
二人の親しさまで伝わってくるナイスな文章になっています。
うーん、一戦目はDeepL翻訳の勝ちですね。
ビジネス文章を翻訳してみた
お次はビジネス文章で勝負。
今やグローバルな世の中ですから、お仕事上、海外の方とメールのやり取りをするシーンもあるでしょう。
そんなビジネスシーンでもGoogle翻訳とDeepL翻訳、どちらが自然に翻訳できるか試してみました。
翻訳する文章
[お客様から商品に関する問い合わせ]
Nice to meet you.
Is there only a set of four sensors sold online?
I only want one.
Can you send my purchase to the US?
[それに対する返信メール]
Thank you for your inquiry.
The sensors are only available as a set of four and are not sold individually. Please understand.
Please note that we only ship within Japan.
We do not ship to overseas.
Thank you very much for your understanding.
通販を運営されている方やスタッフの方なら、一度は見たことあるような文章。
センサーをバラ売りしてくれ、といった内容です。
こちらをGoogle翻訳とDeepL翻訳にかけてみます。
翻訳結果
Google翻訳
[問い合わせメール]
会えて嬉しい。
オンラインで販売されているセンサーは4つだけですか?
1つだけ欲しいです。
私の購入品を米国に送ってもらえますか?
[返信メール]
お問い合わせいただきありがとうございます。
センサーは4個セットでのみ入手可能で、個別に販売されていません。ご理解ください。
日本国内のみの発送となりますのでご了承ください。
海外への発送は行っておりません。
あなたの理解に大変感謝します。
DeepL翻訳
[問い合わせメール]
はじめまして。
ネット販売では、センサーは4個セットしかないのでしょうか?
1個だけ欲しいのですが。
購入したものをアメリカへ送ってもらえますか?
[返信メール]
お問い合わせありがとうございます。
センサーは4個セットのみで、単品での販売は行っておりません。ご了承ください。
また、発送は日本国内のみとなりますのでご了承ください。
海外への発送は行っておりません。
ご理解の程、宜しくお願い致します。
どちらもいい感じに翻訳してくれています。
先程の日常会話の翻訳と比べると、Google翻訳も自然な感じ。
しかし、まだ少しぎこちない気もしますが。
DeepL翻訳は中に日本人でも入っているんじゃね?ってくらい自然。
いや、まじで普通に日本語じゃん!翻訳だから当たり前ですけど。
うーん、このビジネス文章翻訳勝負もDeepL翻訳の勝ちですね。
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