魚を調理するのは楽しいですが、終わった後の手に残る生臭さには悩まされることが多いですよね。
個人的にもよく丸ごと魚を買ってきて、捌いてお刺身やお寿司にして楽しんでいます。
白身魚ならそこまで臭いは気にならないのですが、イワシやサバなど青魚はちょっと生臭さが…。
今回はその生臭さを簡単に取り除くための方法を紹介します。
なお、よく雑誌やWebで紹介されているものがほとんどなのですが、どれが一番効果が高かったのかも検証してみました。
どれも家庭で簡単に試せるものばかりなので、お試しください!
手についた魚の生臭さを取る7つの方法
以下が今回ご紹介&検証する、手についた魚の生臭さを簡単に取る方法。
- レモン汁
- ステンレスソープ
- 重曹
- 酢
- コーヒーかす
- 歯磨き粉
- 塩
料理好きの方なら飽きるほど見てきただろうし、わりと世間一般に浸透しているテクニックだと思います。
ただ効果を比較したものは少ないのでは?
てことで、色々と検証して採点してみました。
なお一気に全検証するのは難しく、かつ手洗いの効果もわからなくなってしまいます。
なので「一度手洗いをして数時間放置で完全乾燥」「もう一度生魚を捌いたり触る」のほか、別日に検証もしました。
ご了承ください。
レモン汁を付けて手洗い
レモン汁を少量手に取り、そのまま手洗いする方法です。
レモンはその強い酸性の性質により、手についた魚の生臭さを中和する効果があります。
方法は簡単で、レモンを輪切りにして、手に直接擦り付けます。
その後、水で洗い流すだけ。
洗った後は爽やかな香りも残るので一石二鳥です。
生レモンではなく、ポッカレモンなど瓶詰めのものでもOK!
結果と評価
手洗いした直後は「おっ、臭い消えてる!」と思えるのですが、時間が経過するにつれて生臭さが蘇ってきます。
そもそもレモンって家庭に常備されてるんですかね…少なくとも我が家にはありません。
臭い取りのためにレモン買いに行くなら、もっと別なもの買ったほうが幸せになれるのでは。
臭いレベル残存度:65%
オススメ度:★★☆☆☆
ステンレスソープでゴシゴシ
魚の生臭さの主成分は、硫化水素やアミン類などの硫黄化合物。
ステンレスが臭い分子と化学反応を起こして臭いを中和するため、スッキリと洗い流せるようです。
方法はこんな感じ。
1.手を水で濡らします
2.ステンレスソープを手に取り、数分間こすり合わせます
3.水で手を洗い流します
大抵のスーパーやホームセンターなどに行けばキッチン用品コーナーで売っています。
100均にもあるので、お求めやすいですね。
結果と評価
これはいい!
それなりに魚の生臭さが消えています。
完全に消失しているわけではないのですが、手洗い前:10としたら、手洗い後:3くらい。
時間が経過しても臭いは復活せず。
ステンレスソープ、なかなか有能です。
ただ、指の間・指先・手の甲側の指先などはステンレスソープでは洗い辛い。
形状の問題から、指の間にうまく擦り付けることに苦労しました。
臭いレベル残存度:30%
オススメ度:★★★★☆
重曹をつけて手洗い
料理はもちろん掃除でも利用されたり、万能感のある重曹。
理屈としては重曹の吸着力が臭いを取り除くようですが…。
方法はいたってシンプル。
少量の重曹を手に取り、水を加えてペースト状にし、手に擦り込みます。
その後、水で洗い流すだけ。
結果と評価
結果はうーん…って感じ。
臭い吸着してるの?これ。
確かに重曹を付けてゴシゴシしている最中は「臭い取れてる!」感があります。
手洗い直後は臭いもしないしスッキリするのですが、やはり時間経過と共に生臭さが復活します。
何度も繰り返せば臭いも取れるのでしょうが、面倒だし出来るなら1発でスッキリしたい。
臭いレベル残存度:60%
オススメ度:★★☆☆☆
お酢をつけて手洗い
酢を少量手に取り、こすり合わせた後で水で流す方法です。
レモンと同様、酸性の力で臭いを中和します。
何酢を使ったらいいのかわからなかったので、とりあえず一般的な穀物酢を使用。
酢はどの家庭にでも置いてある場合が多く、手に入れるのも容易です。
そんなに高いものでもないし保存もできるし。
料理のレパートリーも広げてくれるので手洗い意外にもオススメです。
結果と評価
手がお酢くせぇ…。
生魚臭いよりマシなんですが、めっちゃ手からお酢の匂いが。
効果としては有りで、それなりに臭いが気にならなくなります。
また、時間が経過しても生魚臭さが復活してくる割合も低かったです。
お酢の臭いが気になる場合は、再度石鹸などで洗いましょう。ちょっと面倒ですが。
臭いレベル残存度:50%(ただしお酢の臭いは付く)
オススメ度:★★★☆☆
使用済みのコーヒーかすで手洗い
抽出し終えたコーヒー豆のかす。
手に取り軽くこすった後、水で洗い流します
微粒子が臭いを吸収し、また手触りも良くなるようです。
ただ問題はそんな都合よくコーヒーかすがあるのか?ということ。
手を洗うだけの目的でコーヒーを淹れる人なんていないでしょうし。
普段からよくコーヒーを飲む家庭であれば、利用しやすいかもしれませんね。
結果と評価
うーん…。
オススメしたくないです、これ。
確かに一瞬は生魚臭さは取れて、手がほんのりコーヒーのいい香りになります。
でもそれは一瞬のこと。
時間が経過すると共に生臭さが復活し、かつコーヒーの香りとブレンドされてエグいことになります。
例えるなら、割と新鮮な、そんなに汚れていない三角コーナーの臭いでしょうか。
臭いレベル残存度:75%
オススメ度:★☆☆☆☆
歯磨き粉で手を洗う
これは意外というか、あまり聞いたことがなかったので興味津々。
歯磨き粉です。
少量を手に取り、擦り込んだ後に水で洗い流します。
歯磨き粉に含まれる成分が臭いを中和し、生臭さを抑えてくれます。
歯磨き粉であればどの家庭にでもあるし、気軽に試せますね。
確かに歯磨き粉は人間の口内を清潔にするもの。
生臭さや悪臭を抑える効果は高そうです。
結果と評価
はい、これもう優勝候補。
歯磨き粉 is No.1。
バチクソ臭い取れます。
何なのコレ、歯磨き粉って超優秀!
歯磨きだけじゃなく洗剤として売り出しても違和感ないレベルです。
ガッツリ魚の生臭さを取ってくれます。
さすがに100%取れるわけではありませんが、気にならないレベルに。
また時間が経過しても生臭さが復活することもありませんでした。
歯磨き粉の種類により結果は変わるでしょうが、どれも似たような効果を発揮してくれると思います。
臭いレベル残存度:15%
オススメ度:★★★★★
塩でゴシゴシ手洗い
塩は研磨作用があり、臭いを取り除くのに役立つようです。
方法としては少量の塩を手に取り、水を加えて擦ります。
その後、水で洗い流すだけ。
塩の粒子が臭いを物理的に除去します。
塩粒の研磨剤効果を謳っているようですが、それなら砂など硬めの粒子状物体なら、何でもいいのでは…?
まあキッチンに砂なんて持ち込まないし、塩なら必ずあるし手軽ってことなんでしょう。
結果と評価
…うーん。
ちょっと馬鹿にしていましたが、塩って意外と優秀かもしれません。
ただ、量を多めに使わないと研磨効果が得られにくい感じが。
自分の場合、手が大きいので大さじ一杯程度では物足りなさがありました。
また塩粒が手のひらのシワや爪の間などに入っていきやすいので、細かな臭いまで除去してくれます。
単体ではやや物足りないですが、他の方法(レモンなど)と組み合わせると、よりスッキリするんじゃないでしょうか。
臭いレベル残存度:35%
オススメ度:★★★★☆
7つの方法の中で一番効果が高かったもの
ここまで色んな方法を試してきましたが、「歯磨き粉」の効果の高さは圧倒的でした。
口内を洗浄する用途なので、生臭さを消すのは得意なのかもしれませんね。
また時間経過による生臭さの復活もなく、長時間効果を維持します。
もちろん歯磨き粉の種類により効果は上下するでしょうが、これはぜひ試していただきたい方法です。
ステンレスソープで洗い、次に歯磨き粉で仕上げるのが最強かも
歯磨き粉単体では完全に生臭さを消すことはできません。
しかし、ステンレスソープと組み合わせると、生魚の臭さをほぼ完全に除去できるんじゃない?と思ってます。
1.ステンレスソープを手に取り、水で流しながら数分間こすり合わせます
2.歯磨き粉を手に取り、丁寧に手洗い
3.水で洗い流します
この流れ完璧なんじゃないでしょうか。
まとめ
魚の生臭さを取る方法をいくつか試してきましたが、どれも家庭にあるもので簡単に実践できるものばかりです。
レモンや酢のような酸性のもの、重曹や塩のような研磨作用のあるもの、そしてステンレスソープのような便利アイテムまで。
特に歯磨き粉はその効果が高いことがわかったので、安心して魚料理を楽しむことができます。
手洗いに困ったら、ぜひお試しください!