冷静に考えると辻斬りってヤバい。
いや、冷静に考えなくてもヤバいのですが、とにかく頭おかC。
「辻斬り(つじぎり)」とは、通りすがりの人を斬る行為。
今でいうところの通り魔に似た行為ですね。
江戸時代にはこういったことが実際に起きていたとされています。
当時の侍や剣士たちが行っていたんですが、これが日常茶飯事だったとか信じられない話。
しかし、なぜそんなことが起きていたのかを考えると、単なる狂気やストレス発散だけではなく時代背景と密接に関係しているんです。
辻斬りの目的や時代背景
辻斬りが実際に行われていた理由には、いくつか動機があります。
1つ目は、試し斬り。
これは新しく手に入れた刀の切れ味や、自らの剣技を試すために行われました。
特に戦国時代から江戸時代初期にかけて戦が減ったため、刀を実戦で使う機会が減少し、武士たちはその腕前を示す手段を探していたようです。
2つ目は、復讐や武芸の誇示。
名誉や復讐のために、非公式に辻斬りが行われることもあったとされています。
また、貧困や飢えが原因で金品を奪うために行われたケースも存在しました。
さらに当時の迷信によれば、1000人を斬れば病気が治るという信仰もあったため、こうした理由で辻斬りを行う者もいたようです。
辻斬りの動機は、単なる個人的な狂気やストレス発散とは異なり、当時の社会や武士道の考え方が深く絡んでいました。
武士にとって名誉や技量を示すことは、命を懸けた重要な課題。
刀が武士の象徴であり、戦場以外でその力を示す手段として辻斬りが行われたのです。
辻斬りを防ぐために何をしてた?当時の対策
当時の人々も、辻斬りを防ぐために様々な対策をしていたようです。
特に夜道を歩かないようにする、侍に対して慎重な礼儀を守るといった行動が重要視されていました。
また、防具を身に着けて夜道を歩くことが一部の対策として行われていたようですが、完全に防ぐことは難しかったようです。
いきなり不意打ちされたら、対応するのも困難ですもんね。
辻斬りは当時の社会では名誉や技量を示すための手段だったとはいえ、今の感覚で言えばとんでもない話です。
しかし、それが当時の武士社会ではある程度「必要悪」として認識されていた部分も。
政敵の闇討ちや暗殺なども、辻斬りのせいにされていたかもしれません。
現代の社会と単純比較することはできませんが、命の軽さや暴力の容認度がまったく異なっていた時代背景があったことがわかりますね。