Let’s Encrypt OCSPサポート終了で不安?ほとんどの場合は心配無用!ホスティング業者別の対応や必要な対策を紹介

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Let’s EncryptのOCSPがサポート終了とのこと。
よくわからんし、どういう事だってばよ。
何をすればいいのか?

TechMuddy編集部でも本サイトを仮想サーバで稼働させているので、どういう影響があるの?ってことで気になっていました。
そこで今回は、「Let’s Encrypt OCSP サポート終了で何をすればいいの?」をご紹介したいと思います。

サポート終了と言われても…具体的に何をしたらいいの?

まずは安心してほしい。ほとんどの場合、特別な対応は不要

Let’s EncryptがOCSP(Online Certificate Status Protocol)のサポートを終了するという発表がありました。
SSL証明書を使用している多くのウェブサイト運営者にとって、このニュースは「サイトに影響があるのではないか?」と不安に感じるかもしれません。
しかし、大半のウェブサイトにおいて今回の変更によって大きな影響が出ることはほとんどありません。

多くのウェブホスティングサービス(例:さくらインターネット、エックスサーバー、ロリポップなど)は、OCSPサポート終了に備えて既に必要な対応を取っています。
そのため、ユーザー側で特別な対応を行う必要はほとんどないと考えてOK。
Let’s EncryptのSSL証明書は自動更新され、証明書が失効する心配もありません。

ちなみにTechMuddyは超高速CMS実行環境「KUSANAGI」の仮想サーバで稼働中。
実行速度も処理も速いので、なかなかおすすめです。

ホスティング業者がしっかり対応してくれます

結論から言えば、レンタルサーバー系は心配する必要ありません。
さくらインターネットやエックスサーバー、ロリポップなどの大手ホスティング業者は、Let’s EncryptのOCSPサポート終了に対して既に対応策を実施しており、OCSP Staplingという技術を採用しています。
これにより、SSL証明書の有効性確認はサーバー側で自動的に行われるため、ユーザーが特別な設定を行ったり、新たな対応をする必要はほとんどありません。

例えば、さくらインターネットでは、Let’s EncryptのSSL証明書が自動更新される仕組みが整っており、OCSP Staplingの機能もサポートされています。
これにより、ユーザーは証明書の更新や有効性の確認を手動で行う必要がなく、証明書が正しく機能していることが保証されます。

エックスサーバーやロリポップも同様に、OCSP Staplingをサポートしており、ユーザーが手動で設定することなくSSL証明書の管理を行える仕組みを提供しています。
OCSPサポート終了に伴う影響は最小限に抑えられており、ユーザーは通常通りサイトを運営できます。

不安がある場合やさらに詳しい情報を確認したい場合は、各ホスティング業者のサポートに問い合わせることで、より具体的な対応状況を確認することが可能です。
管理画面から現在のSSL証明書のステータスやOCSP Staplingの状況を確認できるホスティング業者もありますので、契約している業者に問い合わせるのもいいと思います。

特に特別な対応や心配をする必要はなし

ちなみにOCSPって何?影響を詳しく知りたい方へ

Let’s EncryptのOCSPサポート終了がどういうことなのか、少し詳しくご説明します。

OCSPとは?

OCSP(Online Certificate Status Protocol)は、SSL/TLS証明書の有効性をリアルタイムで確認するためのプロトコルです。
ウェブブラウザがウェブサイトにアクセスする際、証明書が有効かどうかをOCSPリクエストを通じて確認します。
もし証明書が無効であれば、接続が遮断され、ブラウザに「この接続は安全ではありません」といった警告が表示されます。

なぜLet’s EncryptがOCSPのサポートを終了するのか?

OCSPの運用にはコストがかかるため、Let’s Encryptは技術的負担を軽減する目的でOCSPサポートを終了し、代わりにOCSP Staplingなどの技術を導入する方針を取っています。
これにより、ウェブブラウザが証明書の有効性を確認する負担がサーバー側に移り、効率的に証明書のステータスを確認することが可能になります。
結果的に証明書の失効確認プロセスが高速化し、パフォーマンスの向上が期待できる、というわけです。

技術の進化と効率化がもたらす新たなインフラストラクチャ。Let’s EncryptがOCSPサポート終了で目指すシンプルで信頼性の高いシステム。

ここからは少し上級者向け。専用物理サーバーやVPSサーバーは要確認:OCSP Staplingの設定

基本的に対応する必要がないと書いてきましたが、一部のユーザー、特にVPSや物理的な専用サーバーを使用している場合、自分でサーバーの設定を確認する必要があります。
OCSPサポート終了後も証明書の有効性確認を確実に行うために、OCSP Staplingを有効化することをおすすめします。

OCSP Staplingとは?

OCSP Staplingは、ウェブサーバー自体が証明書の有効性を確認し、その結果を訪問者のブラウザに提供する仕組みです。
これにより、ブラウザがOCSPレスポンダーに直接問い合わせを行う必要がなくなり、通信が高速化します。
また、サーバーが証明書の有効性を事前に確認して提供するため、ブラウザでの証明書エラーが発生しにくくなります。

ApacheやNginxでのOCSP Stapling設定方法

以下はあくまでザックリとした説明なので、自身の環境に置き換えてお読みください。

Apacheの場合

1.mod_sslが有効になっていることを確認します。

2.サーバーの設定ファイル(通常は/etc/httpd/conf.d/ssl.confや/etc/apache2/sites-available/default-ssl.conf)に以下の設定を追加します。

SSLUseStapling on
SSLStaplingCache "shmcb:/var/run/ocsp(128000)"

    3.サーバーを再起動して変更を反映します。

    Nginxの場合

    1.サーバー設定ファイル(通常は/etc/nginx/nginx.conf)に以下の設定を追加します。

    ssl_stapling on;
    ssl_stapling_verify on;

    2.サーバーを再起動して変更を反映します。

    上記の設定を行うことで、Let’s EncryptのOCSPサポート終了に伴うリスクを最小限に抑えることができます。
    もし、サーバーの設定に不安がある場合は、ホスティング業者のサポートに問い合わせてみましょう。

    今回のまとめ。今すぐ行動は不要、基本的にはホスティング業者がやってくれています

    これまで説明してきたように、Let’s EncryptのOCSPサポート終了は、ほとんどのウェブサイト運営者にとって大きな影響を与えません。
    多くのホスティング業者がOCSP Staplingを導入しており、SSL証明書の管理や更新が自動で行われているため、ユーザー側で特別な設定を行う必要はありません。

    ホスティング業者を利用している場合

    さくらインターネットやエックスサーバーなどのホスティング業者は既に対応しているため、安心して運用を続けられます。
    特に自動更新やOCSP Staplingがサポートされているため、証明書の管理も簡単です。

    もし何らかの懸念がある場合は、ホスティング業者のサポートに問い合わせて、OCSP Staplingの有効化や証明書管理について確認しましょう。
    通常はすでに設定が自動で行われているため、心配は不要です。

    自分でサーバーを管理している場合

    VPSや物理的な専用サーバーを使用している方は、サーバーの設定を確認し、必要に応じてOCSP Staplingを有効化することで、証明書の有効性確認を確実に行えます。

    TechMuddy編集部でも最初は「ん?何か作業必要なの?」と思いましたが、調べると特に必要なし。
    このような疑問を持つ方も多いかもしれないので、情報共有の意味で記事にさせてもらいました。
    ちなみに、どんなケースにも当てはまるわけではありません。

    状況や環境により異なるので、不安な場合はホスティング業者の対応状況を確認し、サポートに問い合わせしましょう。
    それでは、良いサイト運営ライフを!

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