その求人、犯罪です。
甘くてダークな求人にはご注意ください。
一般的にブラック企業といえば「長時間労働・ハラスメント・薄給・サービス残業・休めない」などのイメージ。
しかし、本当のダークでブラックな求人は超絶ホワイトでした。
セキュリティ企業として有名なカスペルスキーが、ダークウェブに掲載されている求人情報を分析・公開。
それによると需要の高い職種は「開発者・攻撃実行者・デザイナー」であるようです。
調査の期間は2020年1月~2022年6月。
約20万件の雇用に関する投稿を分析しており、サイバー犯罪界隈で求められている人材の傾向が明らかになりました。
それらの待遇は極めて高く、例えばリバースエンジニアでは月額の中央値で4,000ドル。
つまり日本円にして56万円の報酬を得ることができるようです。(1ドル130円換算)
攻撃実行車や開発者でも2,000~2,500ドルの報酬があり、いかにこの業界が人材を欲しているのかが伺えます。
なおカスペルスキーが確認した中でも最高値は月額20,000ドル。
なんと日本円にして260万円もの報酬です。
また歩合制と思わしき求人もあり、不正侵入や身代金を脅し取ることに成功した場合、成功報酬としてボーナスが支払われるケースもあるようです。
中には「アットホームな職場」や「やる気のある方募集」など、どこかで聞いたことあるような文言も。
報酬は基本的に仮想通貨払いで、足がつきにくいようになっています。
こういった業界では必須の仮想通貨。
そういう意味では仮想通貨の需要は高く、今後も無くならないような気がします。
パンデミックの影響による巣ごもり&収入減少も影響か。2020年3月が最多の求人数
コロナウイルスによる世界的なパンデミックによる収入減少や、巣ごもりの影響もあったのでしょうか。
2020年3月が求人掲載数のピークであり、そこから緩やかに減少しています。
しかし2021年5月頃から再び増加。
ピークには届きませんが、それに近い求人数が掲載されているようです。
こういった業界もパンデミックの影響を受けるのか…なんて変に感心してしまいましたが、まさに「闇の求人」といった言葉が本当にピッタリ。
報告やデータを見る限り、高度に組織化されているように感じます。
もちろんこれらの求人はすべて犯罪。
手を出さないように気をつけましょう。
※本記事内の画像はカスペルスキーのウェブサイトよりスクリーンショットを掲載しています。
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