DLSS 5とは?ゲームの光や質感までAIで描き直す新技術をDLSS 4.5と比較

ハードウェア

本ページ、及び本サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
詳細はプライバシーポリシーページをご確認ください。

NVIDIAが発表した「DLSS 5」。名前だけを見ると、DLSS 4の次だから画質やフレーム生成がまた少し良くなった……と思いませんか? ところが今回は、わりと進化が大きめです。

DLSS 5は、ゲームが描いた色と動きの情報を受け取り、光の当たり方や素材の質感までリアルタイムで再構成する技術です。解像度を補うSuper Resolutionやフレームを増やすFrame Generationとは、担当する仕事が違います。

DLSS 5が何をやってくれるのか、DLSS 4.5との違い、対応ゲーム、そして気になる「RTX 40やRTX 30でも使えるのか?」を公式情報を元に確認してみましょう。

DLSS 5とは?

  • ゲームの色とモーションベクトルを入力にして、光や素材表現を再構成する
  • 最大4Kでリアルタイム動作するニューラルレンダリング技術
  • 同じ入力なら同じ結果を返す「決定論的」な動作で、時間方向の安定性も重視
  • 開発者は効果の強さ、色調、適用範囲を調整できる
  • NVIDIA Streamline経由でゲーム側が組み込むため、すべてのゲームへ自動適用されるわけではない
  • 提供予定は2026年秋。RTX 40・30・20シリーズへの対応は、発表時点で明記されていない

ひと言でいえば、DLSS 5は「足りないピクセルを埋めるAI」から一歩進み、ゲームの見た目を構成する光と質感へ踏み込むAIです。だからこそ期待は大きいのですが、対応GPUや実際の負荷など、まだ空欄の部分もあります。新技術あるあるですね。

DLSS 5は光と素材をどう描き直すのか

NVIDIAによると、DLSS 5の主な特徴は、ゲームがレンダリングしたフレームの色とモーションベクトルです。
モーションベクトルとは、画面上の物体がどの方向へ、どれだけ動いたかを示すデータ。
DLSS 5はこれらを使い、人物の髪、布、半透明の肌、さらにシーンの照明条件を理解して、光と素材の表現を生成します。

ちなみに、「生成AIなら、毎フレーム違う絵になってチラつかないの?」という疑問が出てきますね。NVIDIAはDLSS 5について、元の3Dコンテンツに固定され、同じ入力に対して同じ出力を返す仕組みであり、時間方向にも安定すると説明しています。
ちょっと何言っているのかよくわからない…。

つまり、文章から自由に動画を作る一般的な生成AIとは目的が違います。
ゲームが用意した3Dモデルや動きを勝手に別物へ変えるのではなく、元データを土台に見せ方を強化する設計のようです。

開発者側には、効果の強度、カラーグレーディング、マスクによる適用範囲の制御も用意されるようです。
たとえば人物だけ特定の素材だけに効かせる、といった調整が可能。
AIが全部「いい感じ」にしてくれます、で終わらせず、ゲーム開発側の意図を残せる設計となっているようです。

DLSS 4.5とDLSS 5の違い

DLSS 4.5とDLSS 5は名前が近いものの、主役となる処理が異なります。番号が増えたから、以前の機能を丸ごと置き換える――という単純な関係ではありません。

項目DLSS 4.5 Ray ReconstructionDLSS 5
主な役割レイトレーシングのノイズ除去とSuper Resolutionを統合し、照明の正確さや動きの明瞭さを改善光と素材の見た目そのものをニューラルモデルで再構成
入力・土台ゲームエンジンのレイ情報やモーションデータなどレンダリング済みフレームの色とモーションベクトル
対応GPUすべてのGeForce RTX GPU向けとNVIDIAが明記旧世代RTXへの対応は2026年7月27日時点で未発表
提供時期2026年8月予定2026年秋予定
ゲーム側の対応対応ゲーム、またはNVIDIAアプリのオーバーライド対象が必要NVIDIA Streamlineを通じたゲームへの統合が必要

DLSS 4までの全体像は、TechMuddyの下記の記事でもご紹介しています。Super Resolution、Ray Reconstruction、Frame Generationの関係からまるっと知りたい場合は、こちらの記事もご覧ください。

RTX 40・30・20シリーズでも使える?

残念…結論からお知らせしますと、現時点では情報が確認できません…

NVIDIAのDLSS 5発表ページはGeForce RTX 50シリーズ向けのニュースとして掲載されています。
ですが、そこから「RTX 50シリーズ専用」と言い切ることも、「すべてのRTXで使える」と解釈することもできません。DLSS 4.5 Ray Reconstructionについては全RTX対応と明記されていますが、DLSS 5には同じ記述がないんです。

DLSSは機能ごとに対応世代が異なります。たとえばSuper Resolutionは幅広いRTX GPUで使えても、Multi Frame Generationには世代上の条件があります。DLSS 5も、モデルの演算量や必要なTensor Coreの世代、ゲーム側の設定によって対応範囲が決まる可能性があります。

つまり、RTX 40シリーズを持っている人がDLSS 5目当てで慌てて買い替えなくてもOK。
公式の対応表やドライバーアップデート、ゲーム要件が出るまで待っても問題なしです。
GPUは安い買い物ではないので、番号だけで財布を開くのはダメージが大きすぎます。

DLSS 5の対応予定ゲーム

NVIDIAは発表時点で、Bethesda、CAPCOM、Ubisoft、Warner Bros. GamesなどがDLSS 5を採用すると案内しています。公表された主なタイトルは次のとおり。

  • Resident Evil Requiem
  • Starfield
  • The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered
  • Hogwarts Legacy
  • Assassin’s Creed Shadows
  • Phantom Blade Zero
  • Delta Force
  • NARAKA: BLADEPOINT
  • Where Winds Meet

このほかにも複数タイトルが挙げられています。
ただし、採用予定の表明と各ゲームで利用できる日が同じとは限りません。パッチの提供時期や対象シーン、画質設定は各メーカー次第であり、アナウンスを確認するようにしましょう。

期待できる点と、まだ分からない点

期待できる:ゲーム側の素材を増やさず表現を強化できる

DLSS 5が狙うのは、髪や布、肌、反射といった「それっぽさ」を左右する部分。モデルがリアルタイムで質感と照明を補えるなら、従来は高負荷だった表現を現実的なフレームレートで実現できる可能性があります。

また、効果をスポット的にできるため、背景全体を一律に変えるのではなく、必要なキャラクターや素材にだけ適用できる点も注目です。ゲームのアートスタイルと相性が良ければ、フォトリアル作品だけでなく、狙った部分の説得力を上げる道具として使えそうです。

まだ分からない:負荷、対応GPU、破綻の出方

一方で、実際の性能コストやVRAM使用量、旧世代RTXでの対応可否は発表だけでは不明な箇所が多く判断が難しいのも現状。公式の比較画像は参考になりますが、ゲーム中の高速移動、細い髪、透明素材、急な明暗変化でどの程度安定するかは、提供開始後の実プレイで判断する必要がありそうですね。

もうひとつは開発者の意図とのバランスです。
肌や布を「写実的」にすることが、すべてのゲームで正解とは限りません。DLSS 5には調整機能がありますが、最終的な見え方は各タイトルの実装次第です。機能名だけで画質を判断せず、OFF/ONで見比べられる設定があれば、よりわかりやすいと思います。

DLSS 5は「高解像度化の次」へ進む技術

DLSS 5は、色とモーションベクトルを基に、ゲームの光や素材の質感をリアルタイムで再構成する技術です。Super ResolutionやFrame Generationの延長だけではなく、レンダリング結果の見た目へ直接踏み込む点が大きな変化です。

ただし、2026年7月27日時点では提供前で、RTX 40・30・20シリーズへの対応も明記されていません。まずは2026年秋の正式提供、対応GPU表、各ゲームの実装条件を待つしかないですね。

DLSS 4.5はレイトレーシングの復元、DLSS 5は光と素材の再構成。
名前は近くても、得意分野は別です。
ちょっとマニアックで難しい話になったかもしれませんが、何にせよDLSS 5には期待しかない、といった所です。
はよ来てくれ…。

参考:NVIDIA「DLSS 5: A Breakthrough In Visual Fidelity For Games」NVIDIA「DLSS 4.5 Ray Reconstruction」

created by Rinker
¥5,979 (2026/08/02 23:03:08時点 楽天市場調べ-詳細)

関連記事

特集記事

新着記事

  1. GTA6はSwitch 2で出る?もし移植されたら画質・fpsはどうなるのか

  2. GTA6は通常版とアルティメット版どっちを買う?2,480円差と予約特典の違い

  3. DLSS 5とは?ゲームの光や質感までAIで描き直す新技術をDLSS 4.5と比較

  4. AIは人間を助けるために「自分の死」を選ぶのか?宇宙うんこ事件で読み解くAI倫理のリアル

  5. リンク踏んだら即死。現代の不正アクセス/フィッシング詐欺、怖すぎ問題。

  6. 1TB買ったはずなのに931GB?ストレージ容量が減る理由は単位のすれ違い

  7. ChatGPT、知らんなら知らんって言えや!AIが嘘をつく理由と対策方法について

  8. Switch 2を分解したら「GMLX30-A1」の刻印が…これって本当にTegraなの?

  9. 「幽霊って本当にいるの?」──死後の世界、臨死体験、転生ガチャ説まで真相に迫る雑談考察

  10. 地球温暖化はホンマに進んどるんか?ChatGPTと猛暑を語り尽くす雑談まとめ

ランキング

  1. 1

    アイコスを吸うのをやめて約3ヶ月。その間に体験した良かったこと・困ったことのまとめ

  2. 2

    加熱式タバコ(IQOS)を吸うのをやめて、約8ヶ月。禁煙してからの体調の変化やメリット・デメリットなどのまとめ

  3. 3

    スプラトゥーン3に勝ちやすい時間帯は存在するのか?勝率アップを狙うなら時間帯にもこだわってみよう

  4. 4

    オートマチック車は要注意!トランスミッション警告灯が点灯してTechMuddy号大ピンチの巻

  5. 5

    ドラゴンボールZ KAKAROTの違いを比較。PS4版とPS5版でグラフィックやパフォーマンスはどこまで違いがでるのか

  6. 6

    ファイナルファンタジー7リバースのグラフィック設定による違いを比較。設定によりどう違いが出るのか

  7. 7

    NieR:Automata(ニーア オートマタ)のグラフィック比較。PS4とSwitchではどこまでグラフィックに違いがあるのか

  8. 8

    ポケモンSVの”裏世界”を探検してみよう。壁抜け技を用いて裏世界へ行く方法

  9. 9

    ボタンを連打するとポケモンは捕まえやすくなるのか?ポケットモンスター スカーレット・バイオレットで試してみた

  10. 10

    Steam & Iron: Battle of Port Arthur – 提督の決断ファンにおすすめしたい“ガチ本格海戦シミュレーション”

新着記事
特集記事
  1. GTA6はSwitch 2で出る?もし移植されたら画質・fpsはどうなるのか

  2. GTA6は通常版とアルティメット版どっちを買う?2,480円差と予約特典の違い

  3. DLSS 5とは?ゲームの光や質感までAIで描き直す新技術をDLSS 4.5と比較

  1. GTA6はSwitch 2で出る?もし移植されたら画質・fpsはどうなるのか

  2. GTA6は通常版とアルティメット版どっちを買う?2,480円差と予約特典の違い

  3. DLSS 5とは?ゲームの光や質感までAIで描き直す新技術をDLSS 4.5と比較

TOP
CLOSE