HDMI 2.2で、新しい規格「Ultra96 HDMIケーブル」が登場しました。
最大96Gbps対応らしいです。すげぇ…。
これまでのUltra High Speed HDMIケーブルが最大48Gbpsなので、数字だけ見ると倍ですね。
例えるなら一般道と高速道路くらいの違いでしょうか。
となると気になるのが、PS5やXbox、Nintendo Switch 2につないだらどーなるの?
画質が良くなる?もっとヌルヌル動く?遅延も減る?
ちなみに結論からお知らせすると、いま使っているHDMIケーブルでゲームが正常に映っているなら、Ultra96へ交換しても基本的には何も変わりません。

Ultra96に替えたらゲームは綺麗になる?
PS5の純正HDMIケーブルをぶっこ抜いてUltra96規格のHDMIケーブルに交換。
からの、テレビをつけてゲームを起動。…たぶん見た目は同じです。
映像が急にクッキリしたり、細かいところまで描かれるようになったり、色が鮮やかになったりしません。HDMIケーブルの役割は、ゲーム機が作った映像をテレビやモニターまで運ぶ運送便みたいなものです。
なのでゲーム機から同じ映像が出ているなら、途中のケーブルだけUltra96に交換しても映像そのものは同じ。「48Gbpsから96Gbpsだから、画質も倍くらい綺麗になるのでは?」と思ってしまいそうですが、そういうパワーアップアイテムじゃありません。
いま4Kで綺麗に映っているなら、その4K映像がそのまま表示されます。
じゃあfpsは上がる?
これも上がりません。
60fpsのゲームがUltra96へ交換しただけで120fpsになったり、120fpsが240fpsになったりはしません。ケーブルにフレームを作る機能はないので、ここはどうにもならないです。

たとえばPS5が4K・120Hzの映像を出しているなら、対応するケーブルを通って4K・120Hz対応テレビへ届きます。そのケーブルをもっと大きな帯域幅を持つUltra96へ交換しても、PS5が出している映像は4K・120Hzのままです。
ゲーム側が60fpsなら60fpsですし、テレビが120Hzまでなら120Hzまで。ケーブルだけブリブリに強くしても、両端のゲーム機とテレビまで一緒に強くなるわけではありません。
PS5・Xbox・Switch 2なら今のケーブルでいい
じゃあ、いま遊んでいるゲーム機ではどうなのか。
PS5、PS5 Pro、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2を遊ぶためだけなら、Ultra96に交換する必要はありません。
PS5は4K・120Hzに対応していて、PlayStationも本体付属ケーブルまたはUltra High Speed HDMIケーブルをアナウンスしています。
いまPS5で4K・120Hzが普通に出ているなら、そのケーブルは充分に仕事をしてくれています。Ultra96に替えても、その先にもう一段上の画質モードが出てくるわけじゃありません。
本体出力とケーブルの運搬能力が釣り合っているので、ここでケーブルだけ大容量・高速の規格に変えた所で、ゲーム側の出力が4K・120Hzまでなら変化なし、となります。
Xbox Series X|Sも同じ。現在使いたい解像度やフレームレートが問題なく出ているなら、そのためだけにUltra96へ交換する意味はありません。
Nintendo Switch 2はテレビモードで最大4K・60fps、1080pと1440pでは120fpsまで対応しています。こちらもUltra96へ替えたところで、4K・60fpsが4K・120fpsになるわけではありません。

96Gbpsって何に使うの?
「じゃあ96Gbpsって何のためにあるの?」と思いますよね。
これは、今の映像を綺麗にするためではなく、もっとデータ量の大きい映像を通すためです。
HDMI 2.2では最大帯域幅が96Gbpsまで増え、4K・240Hzなど、これまでよりさらに重たい映像を扱えるようになりました。
ゲーム機やPCがそういった映像を出せて、テレビやモニター側も受け取れる。そこで初めてUltra96の出番です。いまのPS5にUltra96をつなぐ場合は、その広い帯域幅を使い切る映像がそもそもゲーム機から出てきません。
せっかく96Gbpsまで通せる広い道路を用意しても、走ってくる車の数が増えていない感じですね。

でも、ケーブルを交換したほうがいい場合はある
ちなみにここまで「替えなくていい」とウンチクたれてきましたが、今使っているケーブルで問題が出ているなら話は別。
4K・120Hzにすると映らない。たまに画面が消える。映像や音が途切れる。こういう症状が出ているなら、ケーブルが使いたい映像モードに合っていなかったり、劣化していたりする可能性があります。その場合は、使っている機器に合った認証ケーブルへ交換する意味はあります。

これからHDMI 2.2対応のテレビやモニター、出力機器をそろえて、48Gbpsを超える映像モードを使うならUltra96を選べばOK。
逆に言えば、まだそこまで使わないなら先にケーブルだけ買っておく必要はありません。
出たばっかりって価格帯も高めですし、普及してきたら手頃で高品質な物が買えたりしますし。
いま綺麗に映っているなら、そのケーブルでOK
HDMI 2.2や96Gbpsっていうスペックを見ると、「すげー、新規格だ!」ってなって今使っているケーブルが古く見えてしまいます。でもPS5やXbox、Switch 2で遊んでいて、ちゃんと狙った解像度やフレームレートが出ているなら、そのままで大丈夫です。
Ultra96へ替えてもゲームが綺麗になるわけではなく、fpsも増えません。Ultra96が必要になるのは、96Gbpsクラスの帯域幅を使う機器や映像モードを実際に使うとき。
それまでは今のケーブルに頑張ってもらいましょう。
あ、ちなみに高性能なゲーミングPCでは使う場合もあります。
ただ、それだけの映像出力ができるGPUを搭載していて、ハイリフレッシュレートのモニターがあり、さらにゲーム側も対応していれば、という条件つきですが。